窓に塗るだけの寒暖シールド
低価格で紫外線・赤外線カット
"環境"テーマに小回りのよさで勝負
松岡建築資材店 松岡 卓氏
 県内大手の建材販売会社を退社。三年前に独立した。当初は建築資材の販売をメーンに事業を展開していたが、価格競争による利益率の低下や、厳しい支払い条件などから業態変更による生き残り策を模索する。
「捨てない、壊さない、取り替えない、をキーワードに、時代のニーズに応えられるものは無いだろうか･･･」。地球温暖化等環境問題と、これまで建築資材の一つとして取り扱ってきた窓ガラスに着目。辿り着いたのが、窓に塗るだけで高遮熱化を実現する特殊コーティング剤『寒暖シールド』との出会いだった。
省エネ効果だけでなく、紫外線カット、結露抑制、硬度が高く十年以上の耐久性、簡単施工で低価格−などのメリットを持つ。ショールームなど商品を外から見せる店舗にとって、カーテン等で窓を覆うことは出来ず、光熱費の削減と紫外線カットによる商品の劣化防止に有効だ。
リペア・リフォーム関連のフランチャイズ業を全国展開している(株)トータルサービス（本社東京）が二年前に導入。急速に普及する兆しをみせている。九州では佐賀に次いで二件目となる業務提携を同社と結び、四月から熊本エリアで業務を開始した。
ただ、商品の認知度が無いため、ゼロからのスタート。「一般市民はもちろんのこと、設計事務所、工務店、行政に対し、良さをいかに知ってもらうかがカギ。二次代理店を募集し広報活動範囲を拡大させるとともに、一年以内に会社組織を法人化し専門の技術者も育てたい」。
寒暖シールドのほか、レザー等の傷みや色褪せを張り替えずに修復するインテリアリペア、家具・床等の傷を修復するウッドリペアなどもてがける。会社勤めで培った経験を活かし、大手には出来ない即断即決と小回りの良さを武器に勝負する。
「はっきり言って隙間産業。小さい会社だからこそ隙間に入り、かゆいところに手が届くサービスを目指し、信用と実績を積み重ねたい」と意欲を燃やす。 |
