熊本県建設業協会荒尾支部 外屋敷豊支部長 地域に根ざした建設業へ
(社)全国建設業協会主催の建設業社会貢献活動推進月間中央行事功労者表彰で、寥F本県建設業協会荒尾支部(外屋敷豊支部長)が社会福祉活動部門賞を受賞した。熊本県立荒尾養護学校での舞台づくりボランティアが評価されたもので、支部では今後も子どもたちの喜びを糧に活動を継続していきたいと考えている。
〈毎年10月末、荒尾養護学校で開かれる荒養まつり=B
約120人の生徒がイベントに利用する舞台は例年、荒尾支部会員がボランティアで製作。長さ
8b、幅4bの晴れのステージ≠ノは、職人ならではの技術を活かし、様々な工夫を凝らしている〉
養護学校には様々なハンディキャップを背負った生徒たちがいるため、安全で使い勝手が良いように心がけている。両袖には、車イスで上り下りしやすいよう緩い傾斜のスロープを造るほか、手すりを設置。練習期間なども含め約2カ月にわたり利用するので、丈夫な装置となるよう丁寧に仕上げている。
〈平成5年から17年間、支部の伝統活動として連綿と作業にあたってきた。「住民から信頼される建設業となりたい」という先人の志は脈々と受け継がれ、会員らは率先して作業に参加。生徒をはじめ地域住民と積極的に交流を深めている〉
残暑が厳しい9月に約30人の会員が丸一日かけて造る。神経を使う仕事だが、子どもたちと一緒にいただく給食が何よりの楽しみ。祭り当日に子どもたちから贈られる手作りのお礼状と記念品も励みになる。彼らの笑顔でボランティアへの意欲が沸き立つ。
〈こうした活動のほか、支部では道路清掃や花壇づくり、「あらお梨の花元気ウォーク」への自作案内看板100枚の寄付など、活発に奉仕活動中。今年からは荒尾市をオリーブの里へ≠ニいう地域再生事業に参加し、会員の畑に
1000本の苗木を植えたという〉
建設業の底上げを図るには技術力向上とともに、ボランティアやPR活動、まちづくりへの参加など、多方面での事業展開が大切。勇み足?。「しもた〜」と思うこともあります。でも会員はちゃんとわかってくれます。地元に根付いた建設業となるための活動なんだと。みんな荒尾を愛してますから。
【メモ】
建設業社会貢献活動推進月間中央行事功労者表彰 (社)全国建設業協会は平成18年から毎年7月を「建設業社会貢献活動推進月間」と定め、地域建設業の幅広い社会貢献活動を国民・社会に広くアピールし、公共事業への理解を深める活動を実施。その一環として中央行事を開き、全国から選定した功労者・団体を表彰している。 |