熊本県電設業協会
会長 松尾修一氏
魅力発信へ若手の積極参加を


 熊本県電設業協会の会長が14年ぶりに交代し、ニューリーダーが誕生した。足元に働き方改革などの課題が横たわる難しい舵取りを任せられた松尾修一新会長(飯塚電機工業社長)は、協会の目標を「持続可能な成長」と定めた上で、魅力ある業界の実現を運営の第一に掲げる。「会員各社のキラリと光る取り組みを掘り起こし、将来の担い手に電気の魅力を発信していきたい」。松尾会長の新たなチャレンジを聞いた。



――会長就任にあたっての抱負を
 まずは、7期14年にわたって尽力された前任の岩崎裕会長に敬意を表したい。バトンを受け継ぎ身の引き締まる思いだ。先輩方が築いてきた歴史を大切にしつつ、変化もしていきながら精一杯努力する。電気業界の現状は、働き方改革の取り組み一つを取って見ても他の業界より優位性があるとはまだまだ言い難い。持続ある協会とするため、会員各社が発展できる土壌づくりに取り組む。

――働き方改革の推進に向けた取り組みを
 労働環境の是正が求められる2024年問題は、法令に対する正しい理解が必要だ。その上で現状の労働環境と照らし合わせて、改善が必要な部分を明確化させるのが重要と考えている。
 働き方改革という言葉が浸透した今も、何を始めれば良いか分からない企業は依然多い。例えば、DX技術を現場に導入して残業の削減や生産性の向上に取り組んでいる会員企業など、その好事例を協会内で共有できる勉強会や研修会といった機会を計画していく。

――担い手不足の解決策は
 会員企業の若手経営者や次世代経営者が、将来の夢を語り合い、活き活きと活動できる協会が私の描く理想。それが現実となれば、業界の魅力が高まり、入職の増加にも繋がると思っている。このため、若手が積極的に参加して意見を交わす場を作る予定だ。新4K(給料、休暇、希望、かっこいい)の実現に向けた施策など具現化できるものは、言葉だけでなく実行に移していきたい。

――会員へのメッセージを
 設備は、電気、空調、通信、太陽光など分野が幅広く、生活に欠かせない重要なインフラだ。それらを支える我々は社会から必要とされる存在となっている。各企業において様々な特色があり、これまで発展を遂げてきた。培ってきた力を結集して、夢のある持続可能な協会に成長させるため協力をお願いする。
2023.7.21掲載

戻る

  All right reserved for west japan construction news Co.,Ltd    renewed on 2004/4/8 Y.アクセス昨日 T.アクセス本日