九州地方整備局  金尾健司局長
ネットワーク網を強化 建設業は地域の担い手


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 7月8日に就任した九州地方整備局の金尾健司局長は、建設専門紙の合同インタビューに応じ、「九州は産業・農業・医療・観光分野で高いポテンシャルを持った地域。東アジアも近く、外へ打って出ることが可能な良いポジションに位置しているが、九州全体としての結びつきが弱いと感じる。横軸の道路網の整備をはじめ、空港や港湾施設の機能を強化してネットワーク網で結び、全体としての力を発揮させたい」と抱負を語った。



 防災面では、頻発するゲリラ豪雨や台風、また南海トラフ地震の発生により大きな被害が予想される九州地域について「ハード対策として、道路ネットワークは防災・減災の面で被災した地域の救援に役立つため早急な対策が必要」と強調。インフラの老朽化対策については「九州各県で道路メンテナンス会議の取り組みが始まり、今後点検・指南できる技術者を育てていくことが重要」と指摘した。
 人材・担い手の育成では「女性技術者を配置要件とする試行工事を初公告しており、今後も女性が働きやすい職場を作っていく」と述べ、「40歳以下の若手技術者についても、功労表彰に表彰部門(若獅子賞)を設けるなど、やり甲斐を持って働ける環境づくりを目指していきたい」と話した。
 建設業のイメージアップについては「旅行会社と提携したインフラツアー」や「おやじの日現場見学会」などの新たな取り組みを挙げた上で「SNSなどの情報網を駆使して業界の魅力を発信していきたい」と語った。
 建設業界に向けては「地域建設業の方々には、災害時に一番最初に現場に入って頂くなど、大きな期待を寄せている。今後も地域を守る担い手であってほしいと願っており、持続的な経営をやっていけるように発注者側としてもできる限りの協力をしていきたい」と強調した。
2014.8.11掲載

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