就任インタビュー
ARATAMA設計監理協会 楠本英弘会長
業界底上げし、地域活性化に貢献
荒尾玉名地域の建築士事務所29社と、建材や設備など施工管理関係事業所10社の計39社が参加する「ARATAMA設計監理協会」がスタートした。協会運営を任された楠本英弘会長(英設計)に活動方針などを聞いた。
――建築士事務所12社が発起人となって設立されましたね
これまで熊本県建築士事務所協会の荒玉支部で専業、兼業、賛助会員として交流や研修などの活動を実施してきたが、本会の一般社団法人化で本会と支部の会計が一本化し、支部の自主運営が困難となったことから、4月13日の支部総会で解散した。しかし、業務技術の向上や事務所間の情報交換など、技術者として互いを刺激しあう場は必要だし、建築を通して地元のまちづくりに寄与するためにも、活動の受け皿を作ろうと、発起人が半年ほど協議を重ねて今日の設立に至った。
――初年度の活動は
今年度はまず、組織の運営がスムーズに行えるように周辺環境を整え、協会の存在を地域に認識してもらえるよう周知活動していく。このほか協会として会員と地域のため何ができるかを検討し、少しでも地域活性化に貢献できる事業を展開していきたい。
会員にはより良い建物を後世に残すよう、一層研鑽して頂きたい。会員を手助けしつつ、ともに発展できるよう努めたい。
――荒尾玉名地域の建築業界の現状・展望は
人口減少で住宅等の新築建物が減少し、ますます厳しさが増している。その中で節度ある秩序を保ち、業界が底上げできるよう努力すべきと考える。一人一人が得意な部分を活かしつつ、技能や職能を高め、誠意を持って業務にあたることが大切。地道な活動を続け、地域業界への信頼度を高めていきたい。 |