「地元に喜ばれる整備」が使命
三洲建設(株)代表取締役 吉田洋平氏
水産庁主催の「平成23年度漁港漁場関係事業優良請負者表彰」で、三洲建設梶i吉田洋平代表取締役、宇城市三角町)が長官表彰を受賞した。同表彰は、漁港漁場関係事業で功績のあった請負者を各県が推薦し、それを受け、大臣表彰と長官表彰が決定する。 同社は、郡浦漁港整備事業に長年携わり献身的な仕事をしてきたことなどが認められたもので、県内では8年ぶりの受賞となった。吉田社長に受賞の感想や工事に対する思いなどを聞いた。
――受賞の感想を
大変ありがたいこと。「今後もしっかりとした仕事をしなくてはいけない」という自覚が高まった。受賞は私が受けたものではなく、会社全体で受けたもの。社員一人ひとりが長年頑張ってきたおかげだと思っている。
――郡浦漁港整備を振り返って
約30年にわたり護岸等の整備に携わってきたので、会社の歴史を象徴する現場となった。現在はほぼ整備が終わり、堆積する土砂の浚渫などを行っている。
郡浦地区では主に海苔で生計を立てているが、工事を進める上で地元漁協との協議を密にしてきたことや、ボランティア活動を行ったことなどが評価されたのではないかと思う。
――苦労された点は
海苔の生産時期である10月から2月まではコンクリート関係の工事ができない。工期に間に合わせるため、コンクリート関係は生産期までに終わらせ、期間中は海に影響のない捨て石などの工事を行っていた。これも地元と話し合い、理解を得てやったもの。地域に喜ばれ、使いやすい漁港にするのが私達の使命。この気持ちは地元にも伝わっていると思う。
――今後の目標は
業界は厳しい状況だが、絶対に無くなる産業ではない。会社を維持していくためにどういった工夫をするかが課題。その工夫で利益を出しながら、良い仕事につなげていければと考えている。
そして人間を育てること=B会社の原点は社員。社員を大切にし、教育していくことを一番に考えている。業界全体のことを考え、行動できる人間を育てていきたい。 |