就任インタビュー
熊本県建設業協会青年部会長 杉本素一氏

 「魅力ある組織づくり目指す」


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 熊本県建設業協会青年部の新会長に杉本素一氏(叶剿{建設・阿蘇市)が就任した。より必要とされる建設業となっていくために≠平成22年度のスローガンに掲げ、その実現に向け取り組みを始める。杉本会長に、就任の抱負や活動内容などを聞いた。







――建設業にとって厳しい状況が続く中での就任だが
 業界全体が疲弊しているが、青年部だけでも元気を出していかないといけない。現実問題としては、会員数も年々減少傾向にあるのだが、魅力ある組織にしていくことで、減少に歯止めを掛け、新たな会員の入会にも努めていきたい。

――どのような部運営を
 魅力ある組織づくりに力を入れたい。自分たちが面白いと思わないことには、新しく入ってくる人も寄り付きにくいだろう。嫌々ながら活動しても組織として続かないし、モチベーションも上がらない。入ったからには、自分も楽しく活動していかなくては。その中で、業界を盛り上げ、活性化できるような取組みや事業を考えていきたい。
 それと、部内でも意見を言いやすい環境を整えていく。各地から集まった人の意見を汲み上げるのも我々の役目だと思う。

――今年度の活動内容は
 これまでも続けてきたが、国や県との意見交換をメーンに行う。親会でも入札制度などについて意見交換を行っているが、青年部では親会では出来ないことや現場のことなど、細かい意見を出している。現場の声を吸い上げて発注者に伝えていく。

――入札制度も変化してきているが、青年部としての対応は
 年々、目まぐるしく変わっている。一般競争の枠が広がっていくことはやむを得ない。総合評価を行う上で、ランクばかりではなく、青年部に入っていることが少しでも有利になるように働きかけていきたい。
 親会では、県と災害協定を結んでいることでインセンティブがある。青年部でもそういうメリットがあれば入会も増えるのではないかと考えている。

――今後の建設業について何か
 全盛期のように仕事がある時代ではない。少ないパイの中で、いかに工事量を確保していくかを考えないといけない。建設業に軸足を置きながらも、新分野などの検討もしていかなくてはと考えている。売り上げが半分になっても生き残っていけるよう、各社が取り組んでいかなければならない。半分になったからと行って、従業員を半分にするわけにはいかないのだから。
2010.06.17掲載

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