(社)熊本県建設業協会宇城支部
支部長 菊池 武氏
「建設業の果たす役割を周知」
5月に開かれた通常総会で新支部長に就任した。管内には、10月に熊本市との合併を控えた富合町、合併任意協議会を立ち上げている城南町があり、支部も変化の時期を迎えている。菊池武支部長に今後の取組などを聞いた。
――就任にあたって抱負を
1年前に理事、半年前に副支部長となった。これまで協会の運営等にはあまりタッチしてこなかったが、建設業にとって厳しい時期だけに、これから自分に何ができるかを考えていきたい。
任期2年間のうち、1年目は色々なことを勉強し、2年目は自分の意思を持って活動していくつもり。独断と偏見ではなく、副支部長や会員らの意見を聞きながら運営にあたりたい。
――熊本市との合併を模索する自治体もあるが
富合町は決まっているので仕方ないが、城南町には合併してほしくないのが正直なところ。両町合わせると支部会員が約10社減ることになる。宇城は全体的にまとまりのある支部。残る会員でその伝統を守っていきたい。
もちろん合併で熊本支部に移る会社には、できるだけ良い条件でと考えている。今後、熊本支部長や関係者とも話し合いを進めていきたい。
――会員減少が大きな問題では
今年度になってすでに2社が退会した。いかに減少をくい止めるかが課題だ。
そのためには、会員であることのメリットを見つけること。今の利点は、宇城地域振興局と災害協定を結んでいることで加点されるぐらい。役所に働きかけてもなかなか良い答えが返ってこないが、会員としてのメリットを他にも探し、会員数の減少に歯止めをかけたい。
――今後、取り組んでいきたいことは
業界のイメージアップ。会社単位ではいろんな形で地元に貢献しているが、全体的に見るとまだまだ。毎年実施しているボランティア活動もその一つだが、まずは我々がどういった活動をしているのかを周知していかなければ。
昨年、美里町で大雨による災害が発生した時、一番に駆けつけたのが建設業者だった。それも、災害協定を結んでいる協会会員が復旧にあたった。一般の人にも建設業が果たしている役割をもっと知ってもらいたい。
――その他に考えていることを
情報の伝達についてだが、規模の小さな会社には、これまで上手く伝わっていなかったように感じる。協会に入っているという利点を生かし、県等の情報をすべての企業が平等に受けられる仕組みを確立していければと考えている。
支部は一つの家族のようなもの。そう思っているし、そうありたい。支部長になった以上、会員のことを一番に考えていきたい。 |