ボランティアの輪拡げ、社会貢献を
(株)本山設備専務取締役 恵 勁氏
創立50周年を記念して阿蘇郡西原村宮山で4月7日植林ボランティアに取り組んだ本山設備(熊本市)の恵専務取締役に、活動に至った経緯や取り組みについて話しを聞いた。
――植林のボランティア活動に取り組んだきっかけは
50周年を迎え、水に携わる企業として何かしたいと考えていた。先代社長の社会貢献≠ノ対する遺志を引き継ぐ意味でも「熊本の地下水を守るためには植林が必要」と、今回のボランティア活動を企画した。
――初めての取り組みだったそうだが
関係機関に足を運び相談を続けた。県庁では、植林の苗木に対する補助金制度があることを知り、取り組みへの意欲も湧いた。植林場所については、(財)阿蘇グリーンストックの協力を得て、西原村との交渉が進んだ。
村議会の承認も得られ、4月4日に西原村、(財)阿蘇グリーンストックとの3者間で「熊本県西原村地区水源涵養林造林契約」を締結することができた。今年度から3カ年で広葉樹約6000本を植林し、その後5年間管理業務として下草刈りを行う契約だ。
――計画はスムーズに進んだのか
ボランティアの方々が添え木を設置してくれた。前日に行ったトイレ設営では、雨が降っていたため、車がぬかるみにはまって動けなくなるハプニングもあった。
社内で打合せを何度も行い、道路案内のため、前もって社用車や旗を設置するなど参加者がスムーズに現地に集合できるよう配慮した。多くの方の協力があったので全般的に段取り良く進めることができた。
――活動を終えた感想は
社員をはじめ、協力会社やボランティアの方など約140人が参加し、2000本の苗木を1時間15分で植林し終えた。参加者には「ボランティアに参加する機会が少ないので、良い経験ができた」と喜んでもらった。
来年も2000本の植林を予定しているが、多くの方に参加してもらい、ボランティアの輪を拡げていきたい。こういった取り組みを重ねることで、地域からの信頼を得ることができると確信している。今後も色々な活動を通して、社会貢献に繋げていきたい。 |