結束力強め、技術の研鑽を
熊本県防水工事業協会に青年部会が発足、会長に就任した
日興工業(株)  吉里 哲朗


吉里哲朗氏

 確かな経営、技術、品質、保証≠フ基本方針を目標とした熊本県防水工事業協会に青年部会が誕生した。20歳以上45歳未満の若者で組織されており、初代会長には日興工業鰍フ吉里哲朗氏が就任した。吉里氏に業界への思いや今後の部会活動ついて聞いてみた。



――発足の経緯について
 最近、他の建設業関係の青年部が活発な活動を行っているのをよく目にした。自分たちも、防水工事業の発展のために活動しなければと思い、準備委員会を昨年、8人で立ち上げた。
 会員を集めるために、親会である熊本県防水工事業協会に呼びかけ、17社から18人が集まった。会員の多くは30代で、管理職の方がほとんどだが、今後は現場で働いているもっと若い方にも参加してもらえたらと思っている。
――青年部会の活動は
 当面は、会員の技術力の向上に力を注ぎたい。研修会や講習会の開催を計画しており、防水に関わらず、他業種の講習会なども開いていきたい。
 また、発足して間もないことから、会員同士の結束力を強めていくことも必要となる。自らが口火を切って会員とのコミュニケーションを行い、本音で語り合える組織作りをしたいと考えている。
――その他に計画していることは
 親会との連携を図りながら、ボランティア活動を行っていく予定。対象としているのは、学校や役所などの公共施設。屋上の清掃活動や防水の状態を点検することで、その後の防水工事の仕事に結びつけていくチャンスになるのではと考えている。
――防水工事業が抱える問題は
 2007年問題で、熟練工がいなくなってしまうこと。さらに、今の若い労働者は、仕事がきつくなると逃げ出してしまう傾向があり、このままでは業界は労働者不足に陥ってしまう。今後、雇用者は労働力確保のために、奔走していかなければならない。
――これから防水工事業に携わる若者へひとこと
 目的意識を持ってこの業界に入ってもらいたい。防水工事業の内容は幅広く、国家検定だけで8種類もある。工法も新たに開発されるので、習得するには時間がかかるが、それだけやり甲斐も大きい。目的意識があれば必ず、技術をものにできると確信している。それが自身の大きな糧となると信じている。
2006.07.31掲載

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