(財)熊本県建設技術センター 大住 紀実生 研修課長
(財)熊本県建設技術センターの16年度研修が初級の建設業技術職員などを対象とした「工事測量」を皮切りに21日からスタートした。県内建設業の技術水準の向上を図るため、開設以来、実務に的を絞った各種研修を開講。建設産業各団体とも連携し、受講者の要望を取り入れており、今年度も時代にマッチした研修内容となっている。昨年度からは、CALS/ECを開講し、熊本県が進める電子納品化に対応。今年度はさらに充実したカリュキラムとしている。
同センターの大住紀実生研修課長から研修内容などについて聞いてみた。
−例年になく研修内容が増えたのでは
「今年度は44講座を計画している。昨年度から開講したCALS/EC研修は@からBまで設け、実務レベルに対応した上、回数を増やし受講機会を拡充した。新規に県・市町村・測量設計技術職員を対象とした「施工管理」と「土木構造物の補修補強」、「県・市町村職員を対象とした「プロポーザル方式及び工事検査」−の各研修を追加したのが今年度の特徴となっている」
−研修内容を絞り込むのもかなりの苦労があると思いますが
「年間計画を作る過程で各協会などの要望をとってなるべく応えられるようにしている。協会関係者の積極的な活動が各研修内容に反映していると思う。講師についても多方面にお願いしているので、技術レベルも高く、現場に即実践できるようだ」
−協会員外の一般の技術者の参加も受け付けていると聞いていますが
「ホームページなどを見て昨年の夏ぐらいから受講申し込みが増えている。間口を広くして、県内全般の建設業技術職員のレベルアップを図りたいと思っている。技術は日進月歩なので、時代にマッチした勉強の場を提供していきたい。情報収集の場として誰でも気軽に活用できるセンターを目指している」
−活用しやすいセンターとして今後の活動に期待しています。
「今年度から受講者の利便性向上を図るため研修受講料を郵便局から払い込めるようにした。手数料もセンターが肩代わりしており、受講者の負担軽減につながっったのでは」 |