平成26年春の褒章で黄綬褒章を受章した
(株)天草設備代表取締役 横山英生氏
地元に少しでも恩返しを
平成6年から20年間、熊本県管工事業組合連合会の副会長を務め6人の歴代会長を補佐しながら連合会支部の結束に尽力してきた。その間、同連合会技術研修センターの運営に力を注ぎ、受講者の拡大を図るため県内各地でも訓練ができるような体制づくりを提案した。
社内でも、46職種369人に技能資格を取得させ、技術者育成に力を注いだ。「戦いの場(現場)には、それなりの武装(資格)をしている人しか送り込まない。顧客に満足してもらう仕事をするためには、資格は重要な鎧や刀だ」。連合会でも、資格取得の重要性を訴え、勉強会を通じて20年間、県内での資格取得者増に貢献してきた。
厳しい経済情勢の中、気配りと豊富な経験・知識からくる経営手腕は卓越している。東京の異業種交流会で出会ったメンバーと一緒にISO認証に取り組み、1年後に取得。また週休2日制も積極的に導入した。「出来ないのはしないだけ。だからノーは言わないように行動し、楽しみながら自分自身を追い込み先へ進むことだけを考える」。ポジティブな発想と半歩先を歩くことを心がけ、管工事業界の発展を願う。
地域社会に貢献した実績も大きい。平成7年から、地元(旧本渡市)でボランティア活動を実施し、県道や市道の清掃・除草、主要幹線のカーブミラー清掃を行っている。「交通事故防止と天草を観光される方へのおもてなしを考え、地域社会へ少しでも恩返しができれば」と謙虚に語る。
昭和24年生まれ。65歳。天草市で父親と妻の3人暮らし。 |