平成25年建設事業関係功労国土交通大臣表彰を受賞した
(株)国工務店代表取締役 太田守俊氏

背中を押してくれた父に感謝


写真 内弟子を何人も抱える工務店を経営する父親の背中を見て育ち、ためらうことなく同じ世界に飛び込んだ。父から引き継いだ会社は設立51年目を迎えた。「亡き父も喜んでいると思います」。受賞が決まった時、仏壇に向かって、いつも背中を押してくれた父に感謝の気持ちを伝えた。
 九州東海大学工学部建築学科を卒業後、三ツ矢建設で工事施工の総合管理を学び、昭和56年に国工務店に入社。その直後に県立総合体育館の新築工事という大きな仕事が舞い込んだ。
 「180dの大型クレーンが入る現場で、巨大な鉄骨を載せる型枠の施工を任された。大きなプレッシャーを感じながらも、大型プロジェクトに携わったという誇りを持つことができ、とても貴重な経験をさせてもらった」と振り返る。その後も、山鹿総合体育館や御船カルチャーセンター等の大型工事に携わりながら、型枠技能の研鑽に努めた。
 現在は、熊本県建設大工工事業協同組合熊友会、熊本県建築組合連合会の副理事長も務め、業界の地位向上を目指す一方、基幹技能者の育成等にも力を注ぐ。何事も誠意を持って≠モットーに、若手の職人に型枠工の魅力を伝え、「好きな仕事、誇れる仕事として頑張ってもらいたい」とエールを送る。
 「趣味と呼べるものは特にない」と笑うも、写真は学生の頃から続けており、散歩ついでに風景を撮って楽しんでいるという。
 昭和29年生まれの58歳。熊本市で母親、妻、次男と4人暮らし。
2013.07.22掲載

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