国土交通省熊本河川国道事務所長に就任した
木章次氏
「建設業界は我々のパートナー」
旧三角町で生まれ、熊本市川尻で育った。熊本は慣れ親しんだ土地だ。入省直後に旧熊本工事事務所に勤務したが、その後は地元に縁がなく、約30年ぶりの赴任となった。「久しぶりに訪れた熊本はすっかり様変わりし、特に熊本駅周辺の変貌ぶりには驚かされた」と話す。
昭和37年、当時小学生だった頃に天草五橋の建設が始まった。子供心に興味を抱き、同級生と一緒に自転車に乗って川尻から1号橋(天門橋)の工事現場を見に行った。大型船が通行できるほど高く壮大なトラス橋に魅せられ、この道を志す決意をした。
大学で土質を専攻し、入省後は旧土木研究所の構造橋梁部の主任研究員として橋梁下部構造を研究。その後は、宮崎県日向市の助役にも就任。総務・技術系の業務に携わり、連続立体交差事業を手がけた。
モットーは継続は力なり=B「人々の生活や生命を守る道路をきちんと繋いでいくことが使命」だと考え、基盤整備に力を注いできた。
公共事業は、発注者と企業が連携を密にし、円滑に事業を進めて国民により良いサービスを提供する三方良し≠フ考え方を理想とする。
「公共工事の削減などで、建設業界を取り巻く環境は非常に厳しい状況。しかし、我々と業界はお互いにパートナーだという意識を持つことが大切だ」と強調する。
大牟田市の自宅から通勤するため、毎朝5時に起床。成人病予防のためにJR東海学園前駅で降りてからは、徒歩で事務所に通っている。趣味は、妻も大好きな温泉巡り。就任後、早速2人で菊池温泉を訪れ、疲れを癒した。
昭和27年生まれ、58歳。 |