九州経済産業局の21年度工業標準化功労者局長表彰を受賞した
三栄開発(株) 代表取締役(山都町) 加藤一明氏
「品質管理の徹底・指導が自分の役目」


 平成17年に新JISマーク制度がスタートし、早4年が経過した。この表示は企業間の取引や公共調達での購入の際などの指標となるもので、認証取得は生コン工場にとって必須の条件。スタート直後に自ら舵を取る三栄開発鰍ナ認証を取得するなど、九州ではどの工場よりも早く新JISに対応した。
 全国で組織する生コンの『品質管理監査会議』では、熊本県地区会議の監査統括責任者として工業標準化に努めている。「責任者としていち早く新制度に適応するのは当然のこと。(経過措置があるため)熊本はこの4月から本格スタートしたが、工業組合員は全て取得することが出来て良かった」。
 この間、各オーナーを説得する一方で、各工場が働きやすい環境整備の要請や設備投資の指導など、調整役として責任を全うする。当然、人には温度差があって、経過措置を理由に対応が後手に回りがちだ。自身の並々ならぬ牽引力で、課題を克服している。
 「業界が不況に喘いでいる中でも、品質管理を徹底・指導することは自分の役目でもある。信用される工業組合として存続していくためには、組合員一人ひとりが理解を持っていないといけない」。工業組合技術委員長として19年間の道のりは、各オーナーとの信頼関係でもあるようだ。
 病を患って7年前に好きなゴルフと縁を絶った。「ゴルフは体力がないとできないし、何よりパートナーに迷惑が掛かる」とキッパリ。「健康管理には気を付けており、今は仕事が天職≠セと思っている」。溌剌(はつらつ)とした表情から何事にも動じない気力が伝わってくる。
 昭和9年生まれ。75歳。山都町の自宅で家族4人で暮らす。
2009.11.30掲載

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