平成20年度安全優良職長厚生労働大臣顕彰を受賞した
(株)中村建設(天草市)  宮崎 義明氏
「無災害を続けてくれた仲間に感謝」


 現場の安全を守り続けて26年、職長として無事故・無災害を徹底してきた。「自分一人の力ではなく、会社の仲間たちが絶対に労働災害を出さないと思う気持ちが、受賞に繋がったと思っています」。その言葉に、受賞の喜びと仲間への信頼が伝わってくる。
 昭和52年に樺村建設に入社後、7年目で職長という重職を任された。印象に残っている仕事は、天草市五和町の五和ダム建設工事。現場は、今まで経験したことのない作業員数で、大型重機が中心だった。「事故にならないよう、細心の注意を払いながら現場を指揮した。無事故・無災害で工事を終えた時の喜びは、今でも決して忘れない」と感慨深く語る。
 朝・昼のミーティングを周知徹底し、現場の進ちょく状況から作業員の仕事内容、健康状態に至るまでを常に把握。一人一人の顔色の善し悪しまでチェックする。「安全な作業を進めるためには、時として厳しいことを言います。全ては仲間の命を守るために」。
 過去には、作業前の目視点検によって、法面土砂崩壊の危険性を事前に察知。工事を中断し、一時待機していた間に、土砂や岩石が崩落したことがあった。
 「長年培ってきた経験で、ヒヤッとするような現場を幾度となく切り抜けてきた。しかし、自らの能力を過信せず、常に危険に対するアンテナを張っていきたい」と気を引き締める。
 「これからも、この賞に恥じぬよう、無事故・無災害を続けていきたい」と話す。 趣味は、ビールを飲みながら自宅でのプロ野球観戦。昭和28年生まれの55歳。現在、苓北町で妻と息子の3人暮らし。
2009.02.05掲載

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