平成18年秋の叙勲で瑞宝単光章を受章した
(株)ミナミ冷設 取締役副会長  南 武夫氏
「技術的妥協をしないことが大事」



南 武夫氏 昭和53年から22年間にわたり、熊本県の冷凍空気調和機器施工技能検定委員を務め、後進の育成、業界の発展に貢献してきた。今回、秋の叙勲で瑞宝単光章を受章。「私ごときが受章するなんて…。ビックリしていますが、とても光栄です。検定委員を任せてくれた熊本県職業能力開発協会の方には感謝しています」と謙虚に喜びを語る。
 昭和31年に熊本県立済々黌高等学校を卒業後、冷凍空調施工のノウハウを学ぶため、福岡県へ武者修行へ。3年後に帰郷し、家業の挙冷蔵庫製作所(現在の潟~ナミ冷設)に入社した。
 当時は、風冷空調機から冷凍空調機への転換時期を迎えていたため、苦労が耐えなかった。「今ではあり得ないことだが、室外機を室内に配置した設計書を手渡されたこともあった」。支店や営業所に説明しても解ってもらえず、東京本社に出向き、直接話し合うことも多々あった。技術的妥協はしない≠ニいう強い信念を持ち、普及活動にも積極的に取り組んだ。
 第1回の冷凍空気調和機器施工技能士試験を受験し、見事合格。「信頼される仕事がしたい」と、仕事に関係のある施工管理技術者や建築設備士など数多くの資格取得には果敢にチャレンジ。技術力を磨く努力は怠らなかった。
 昭和53年には幅広い知識と高い技術力が認められ、熊本県の技能検定員となった。同62年からは主席技能検定委員として活躍。業界の技能者の育成に努め、多くの技能士の養成に尽力をつくしている。
 次代を担う若者には「資格を取得し、技術のレベルアップを図ることは重要。切磋琢磨し、この業界を盛り上げていってほしい」と応援する。
 休日など時間があれば、近所の江津湖公園を散策するのが楽しみ。昭和12年生まれの69歳。熊本市在住。
2006.11.13掲載

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