「建設雇用改善推進の集い」で国土交通賞を受賞した
(株)こざき代表取締役社長  古ア正敏氏
「第一線で活躍する技能士を育てたい」



古崎正敏氏 長年にわたり従業員を新卒で雇い入れ、訓練校に通わせながら技能士の資格に挑戦させ多くの技能者・技術者を育ててきた。待遇面では、一番重要な月給制度や退職金制度等を導入し、冷遇されがちな専門工事業において、率先して建設雇用改善に取り組んできた。
 受賞について「まだ51歳という年齢でもらってしまって荷が重いですね」と苦笑する一方、「あと10年頑張って、次の世代に引き継ぎたい」と意欲を覗かせる。
 今回の賞を推薦した(社)日本塗装工業会では常任理事を務め、8つある委員会のうちの安全委員会を統括し、建築資材や産業廃棄物など様々な環境問題に取り組んでいる。
 熊本商科大学付属高校を卒業後、西南学院大学商学部経営学科に進学。昭和54年に卒業したが、在学中に取締役として同社に入社。その後、63年に33歳で代表取締役社長に就任し、現在に至る。
 入社当時は、労務関係の仕事を主に担当。「昭和50年代の人手不足の時代、中卒の生徒を、地方の分校から雇い入れた時のことが、一番思い出に残っている」と振り返る。しかし、「その子たちが苦労して仕事を覚え、今では第一線で活躍して現場を支えていることが何よりも嬉しい」と顔をほころばせる。
 平成6年度から熊本県塗装業協同組合の理事長に就任し、業界の発展に尽力。今年度からは人材確保推進事業に取組んでいる。
 「今後、後継者を育てていくためには、専門工事業者の地位向上を図っていかなければならない。それには組合青年部の活動を支援していくことが、一つの大きな柱となる」。
 現在、青年部では、11月11日・12日に開催される技能祭や、子どもと技能士のふれあい教室などに積極的に参加し、塗装業界を各方面でアピールしている。
 趣味は読書、音楽鑑賞、散歩など。今は、スポーツをする機会はほとんどないが、高校時代はボート部に在籍し、1年生からレギュラーで国体やインターハイに出場した。
 熊本市出身、51歳。
2006.11.09掲載

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