秋の叙勲で旭日双光章を受賞した
和久田建設(株)代表取締役会長 和久田 昭三氏
「今まで業界関係者のご指導のもと、業界のためにいろんな役職をさせて頂いた結果が、今回の受賞につながったのではないかと思っています」。42歳で3代目として会社を引き継ぎ、29年間手腕をふるってきた。「一昨年、社長を退任したこの時期に頂いたことは、自分自身、非常に時機を得たものだと喜んでいます」。
昭和26年に熊本工業高校(旧制)を卒業後、日本大学工学部建築学科に進学。昭和30年に卒業し、和久田建設(株)に入社した。
当時の会社は建築事業が主体。入社してまもなく土木事業が始まり、何もわからない土木を我流で学んだ。初めての現場は、人吉・万江川の神園橋。一部鉄筋、一部木造の架替え工事で、木造橋の杭打ち作業に難航した。
「打ち込む地盤に大きな飛び石があり、杭が入らないのに苦労した。当時は素人同然だったので、どうしたらよいか分からなかった」。しかし、予定通り仕事が竣工し、打ち上げで飲む酒は最高に旨かったと振り返る。
民間団体では、(社)熊本県建設業協会八代支部長、(社)熊本県建設業協会建築部会長、(社)熊本県建設業協会副会長などを歴任。協会員が納得のいく業界運営ができるよう、雇用関係や厚生年金において各関係機関と打ち合わせを行うなど、会員が有利になるよう努力した。
年々工事量が減少傾向にあることに対し、「公共投資の削減は、地域性によっていろんな人達の強さ、弱さが出てくる。地域、工種に格差なく平等に平準化されることを願う」。
平成16年3月に新幹線・西鹿児島〜新八代間が開通となる。「駅周辺が今後、どのように都市化されるかが問題。八代の開発を誘導できるような人材の出現を期待したい」と願う。
趣味はゴルフ。週に1回はコースを回る。また、5時になると自身が経営しているスポーツクラブでサウナに入るのが一番の楽しみと語る。昭和7年生まれの71歳、八代市出身。 |