建設事業関係功労の国交大臣表彰(建設業・専門)を受賞した
          (株)ユニセツ代表取締役  皆吉 剛氏


 「業界の先輩方のご指導の賜物であり、素直に感謝の気持ちでいっぱいです」。浄化槽工事に携わって40年。「その間、浄化槽の仕事をライフワークとして取り組めた事にひたすら感謝しております」。

 昭和58年、浄化槽の製造、施工、維持管理の各分野に『浄化槽法』という当時では珍しい議員立法による法律が制定された。

 「建設業の中で一つの分野に法律の網が被り、しかも厳しい法の制定に、浄化槽が下水道の一分野として大切な社会資本であると認められたことに感慨深い思いをしております」。

 八代高校を卒業後、大阪工業大学短期大学部土木工学科に進学。卒業後は大阪市の西原衛生工業所でし尿処理、下水衛生工事に携わった。その後は、家業であるユニセツ(旧みなよし設備)に入社し、昭和51年から2代目として従事している。

 記憶に残ることは、熊本県庁舎、熊本空港、熊本大学病院など、当時では珍しい活性汚泥方式という最先端の仕事にずっと携わってこれたこと。「狭い専門分野であったればこそ、楽しかったという思い出があります」。

 しかし、40年前から共にこの業界で頑張ってきた業者は、今では当社一社だけに。「歴史を振り返り、この業界が根が浅い分野であったかなと考えると、すごく寂しい思いがしております」。

 平成12年度から、(社)熊本県浄化槽協会第五代会長に就任。会員数360社、職員数415人、予算規模3億6000万円程度と、今では、行政や学識経験者も参加する公益法人として大きく発展した。

 「国の予算が減少する中、小型合併浄化槽予算は年々、かなりの勢いで伸びています。安上がりの公共事業で、しかも水洗化に寄与できる。国の財源が厳しい中、小型合併浄化槽で公共下水道化を図る方向に行ってくれればとせつに願っております」。

 後輩達には、「狭い分野でも一生懸命取り組めば、それなりに生き甲斐になり得る。得意な分野を深く極めてほしいと期待しております」と語る。

 趣味は読書。八代市出身。昭和17年生まれの61歳。
 
2003.07.31掲載

戻る

  All right reserved for west japan construction news Co.,Ltd    renewed on 2004/4/8 Y.アクセス昨日 T.アクセス本日