遮熱塗料「スープラ」 本格的に販売開始
日・ノルウェー科学技術協力協定第1号
94.6%と驚異の赤外線反射率でエネルギー削減


サイペイントジャパン九州エリア統括代理店 田口雅章支店長

サイペイントジャパン九州エリア統括代理店・田口雅章支店長 「エネルギー削減や二酸化炭素を抑制するのは地球環境を守る上で必要不可欠。環境塗料の活用でその願いを実現してもらいたい」。サイペイントジャパン葛繽Bエリア統括代理店の田口雅章支店長は、製品販売の経緯を熱く語る。このほど遮熱塗料「スープラ」を報道機関に発表し、本格的な販売を開始した。
 説明によると、スープラは日本と環境先進国ノルウェーが2003年に締結した「科学技術協力協定」に基づき、民間主導で開発した製品第1号。その効果は、これまで日本で開発された大手塗料メーカーの製品が近赤外線反射率38%程度であるのに対し、スープラは、グレーで63・8%、ホワイトでなんと94・6%と段違いの数値をはじき出す。
 その結果、スープラを塗布するだけで、建物内部が冬は暖かく、夏は涼しい状態を保持する。このためエアコン稼働率が少なくて済むことから、エネルギー削減に絶大な効果を発揮する。具体的には、1000平方bの工場で、冷暖房経費が年間約170万円掛かっていたのが、約91万円で済むという。
 秘密は、日本とノルウェーの技術を結集し、断熱性の高い特殊セラミックの塗料化に成功したこと。成分のシリカと呼ばれる微量元素と超電界水が緻密・均一に分散塗布されるため、断熱効果ばかりでなく、これまでの製品にないマイナスイオン効果、抗菌消臭効果まで発揮する。
 田口支店長は「従来製品とは比べものにならない。公共施設、一般住宅、商業ビル、工場、ビニールハウス―など一般的な建物ばかりでなく、配管・鋼管など各種構造物にも適用可能」と胸を張る。実際、空調施設や大型車両(バス、保冷車、コンテナ)などに効果的で、機器BOXの結露対策も可能だ。
 価格は、1平方b(250s)980円。国内大手の遮熱塗料が1650円〜なので、費用でもスープラに軍配。サイペイント商品はこのほか防錆塗料の「コージン」、塗布後にはサッと拭くだけで汚れを落とす「ラスターコート」、電磁波を通さない「EMCコート」など豊富な製品ラインナップがある。
 製品の問い合わせは、九州エリア統括代理店(褐ワ和産業、電話0969・32・1155)まで。
2008.05.19掲載

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