「施主の想いを汲み取り図面作成」
吉田智佳子さん (有)松本一平建築設計事務所(荒尾市)


(有)松本一平建築設計事務所・吉田智佳子さん 小学1年生のとき、米屋を営む両親が「私の部屋を増築してくれて。それが嬉しくて嬉しくて作業風景ばかり眺めていた」。
 この原体験が高校生になっても色褪せることはなかった。家業とはまったく違う建築系大学を選択。岐阜女子大学家政学部の住居学科で学び、建築士の道を志して、平成11年に現在の設計事務所に就職した。
 当時、先輩建築士の設計補助に取り組みながら実務を習得していた。牛舎の設計では「牛が怖くて仕方がなかった」。でも打ち合わせのため通っていくうちに「最後には臭いにもなれ、牛のそばで食事していた」と笑う。
 仕事を一手に任されたのは歯科医院の新築設計。医療機械などの配置に悩み、先輩らの意見を聞きながら何度も図面を練り直した。「建物を造り上げるには施主を始め、建築、水道、電気など多くの人が携わる。だからコミュニケーションが一番大事だ」と、その時思い知らされた。
 特に重要なことは「施主の想いを汲み取ること」。たとえ日常会話や雑談をしていても、その中から「施主の意向を掘り起こし、図面に盛り込むよう心がけている」と、プロ意識を滲ませる。
 プライベートでは「いろんな体験や勉強で視野を広げたい」と心理学や華道を学び、農作業などにも積極的に取り組む。素晴らしい職場環境と幼い頃の原体験、自分磨き−それが「建築」への原動力となっているに違いない。
2012.2.27掲載

戻る

  All right reserved for west japan construction news Co.,Ltd    renewed on 2004/4/8 Y.アクセス昨日 T.アクセス本日