「夢は地質のお医者さん=v
松迫暁子さん 千代田工業(株)(熊本市)


千代田工業(株)・松迫暁子さん 幼い頃から石に興味を持ち、大学・大学院で構造地質学を修める。「社会に出て人の役に立ちたい」との思いから、この業界へと飛び込んだ。「熊本は地質の宝庫。狭いエリアで多様に変化し、予測が立てにくい反面、様々な地質を見られるのが楽しみで」と語る姿は、仕事に対する情熱で満ち溢れている。
 会社では技術部主任として、ボーリング調査をはじめ、温泉等の地下水調査、井戸水源調査など様々な業務で活躍する。「一番の魅力は、地下数十b以上の深い場所にある地質を真っ先に見られること」。古い時代の息吹を感じられる土に触れ、解析することに無上の喜びを覚えるという。
 業務に際しては「住民に喜んでもらうこと」を常に心がける。天草の山間部で実施した地下水掘削では、水を切望する地元デコポン農家に共感。「なんとしても水を出さないと!」と、鎌やハンマーを片手に何度も現場に赴き、地質解析や物理探査を実施。その甲斐あって、想定以上の水量を確保することができた。「井戸を掘り始めると農家の方が『いつ出るか』と毎日いらして。水が確認できるまで緊張しっぱなしでした」。
 今年の梅雨には、長雨で地滑りした地域の観測・調査等を担当。山の斜面に入った亀裂に危険性の度合を測る「伸縮計」を設置して対策を練るもので、地域住民の命を預かる≠ニいう責任の重い仕事だった。「3日間避難してもらった住民には大変な思いをさせたはず」。苦悩をにじませつつ「人災がおきず、とても安堵しました」と顔をほころばせる。
 将来の夢はジオドクター=Bいわゆる地質のお医者さん。「地盤や水に関する悩みを持つ方の力になりたい。それにはもっともっと経験を積まないと」。地域に密着した技術士を目指し、日々研鑽を積む松迫さんの挑戦はまだまだ続く。
2011.10.31掲載

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