「社会の役に立つ技術者へ」
林田 彩さん (株)大進コンサルタント人吉営業所


(株)大進コンサルタント人吉営業所・林田彩さん   「仕事を誇りに思えるような人になりたい」。憧れたのは建設業に従事する父の姿。進路決定の際、迷わず技術者の道へ。県立熊本農業高等学校の農業土木科を卒業後、九州測量専門学校に進学。クラスで女性一人という環境だったが、持ち前のバイタリティで、測量士補や小型車両系建設機械の資格を取得。建設コンサルタント業を夢の舞台≠ノ選んだ。
 当初から現場に出ることを熱望。「初めて連れて行ってもらったのは道路拡幅の測量作業。ほとんど見てるだけだったけど、本当に嬉しくて」と振り返る。現場では学校で学んだ事とのギャップに戸惑うことも。ただ、着実に実務をこなすことで、実力が身に着くと確信する。
 昨年、五木村にある急傾斜地の崩壊危険個所点検を任された。これまでの補佐≠ニ違い、初担当という責任が重くのしかかった。重圧を克服できたのは、ゲリラ豪雨などで土砂災害に不安を持つ、住民の力になりたいとの想いだ。懸命に現地を調査し横断図を作成。警戒区域を設定し、住民へ避難経路の周知徹底に努めた。
 熱心な働きぶりを上司も認める。「良い経験をさせたい」と(社)熊本県測量設計・建設コンサルタンツ協会主催の第9回技術発表会への参加を打診された。仕事の合間を縫い、急傾斜地の点検業務を論文にまとめ、今年9月熟練者ばかりの前で堂々と発表。「すごく緊張しましたが、他の発表者からとても良い刺激を受けました」。
 東日本大震災で多くの人命が失われたことに心を痛める。「人の命を守れるものを造り、社会に役立てるようになりたい」と、二級施工管理技士をはじめ、測量や設計、下水道関連の資格取得へ勉強中だ。
 「毎日がとても忙しく充実してます。マニュアルに頼ることもあるけど、出来るなら自分なりの特色ある成果品を作りたい」。技術者としての熱い思いに、柔和な笑顔の中の瞳が輝く。
2011.10.17掲載

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