「できない≠ニ決めつけない」
木戸かなこさん 畳襖の天草屋(上天草市)


畳襖の天草屋・木戸かなこさん 10年前、畳会社の求人募集を見て軽い気持ちで業界に飛び込んだ。入社当時は、畳1枚を持ち上げることができず、会社からは「この仕事は無理だろう」と言われた。負けず嫌いな性格から「やってやろうじゃないか!」と決意。華奢(きゃしゃ)な体での力仕事や建設現場で働く女性に対する偏見など、沢山の辛い経験もしたが、それ以上に畳の世界は奥が深く、やり甲斐を感じた。
 実務経験を積んだ後、畳職人ではなかった夫をこの業界に引っ張り込み、平成20年に夫婦で上天草市に畳屋を開業。独立を機に一級畳製作技能士の資格取得を目標に掲げた。「女性だからできないとか、体が細いから力仕事は無理だとか決めつけたくない。やろうと思えば何でもできるはず」。家事や育児をこなしながら勉強を重ね、昨年10月に見事合格。女性では県内初という快挙を成し遂げた。
 畳替えの時は、床下を剥いで埃まみれになることも多い。「綺麗で華やかな仕事ではないが、逆に言えば家の中を綺麗にする仕事」。畳の縁のコーディネートなど、綺麗に見せるという点で女性目線が役に立つと話す。
 先日、小学校に通う息子の英語の先生にミニ畳をプレゼントしたところ、大変喜ばれた。「日本文化の良さを海外にもっと伝えていければ」と今後の目標を語る。
2011.08.18掲載

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