「ミスなく高品質のものを」
谷口規子さん  (株)ビルド総合設計(宇土市)


(株)ビルド総合設計・谷口規子さん 大学・大学院で構造設計を専攻。父親が営む住宅会社で現場監督として働いていた時に転機が訪れた。平成13年1月に起こったインド西部大地震の被害を調べるため、調査団の一員として現場に。ガレキの山を歩き、悲惨な生活や怪我を負った人々を目の当たりにして、構造の大切さを再認識。「自分の仕事にしたい」と思った。
 改めて勉強するため、尊敬する設計者が所長を務める愛知県の事務所に押し掛け、2年間と決めて実務に励んだ。「全国大小問わず仕事をしていたので、大変だったけど面白かった。濃密な2年間だった」と振り返る。
 構造は、耐震偽装問題の時にクローズアップされ、重要性が認められた。これまで下請的な扱いだったが、構造設計一級建築士という資格ができ、一つの専門分野として周知された。
 「人の命に係わることだから失敗は許されない。ミスをなくし、クオリティーの高いものを作っていきたい」。顔は直接見えないが、常にお客様と仕事をしている気持ちで、「少しでも安くて良いものを、より早く正確に」と心掛ける。
 あるとき県外の工場から煙突の依頼があった。それまで建物ばかりで経験がなかったため、計算書等を手に入れ、勉強しながら慎重に進めた。工事は無事成功。「出来なかったことが出来るようになったということは、自分の強みになった」と話す。
 「構造設計は、小さなものから大きなものまで、それぞれ違う面白さがある。これからも色々な建物、色々なケースを手掛けてみたい」。谷口さんの挑戦は終わらない。
2011.06.30掲載

戻る

  All right reserved for west japan construction news Co.,Ltd    renewed on 2004/4/8 Y.アクセス昨日 T.アクセス本日