「主婦≠フ視点で設計提案」
濱田 剛子さん  (株)中村建設 (天草市)


(株)中村建設・濱田剛子さん 主婦ならではの視点を活かし、使う人の立場に立ち、居心地の良さ≠ニ生活者の視線≠重視する――、それが設計スタイル。
 建設業界への道を決めたのは、実家が建設業を営んでおり、ごく自然な成り行きだった。熊本工業大学(現崇城大学)の建築科を卒業後も勉学に励む。その甲斐あって建築士、施工管理技士(建築・土木)などの資格を取得。家業や県内の設計事務所などでキャリアを積んだ。
 結婚を機に第一線を退いた時期がある。時折感じたのが業界の情報が入らず、「一人取り残されたような焦り」。が逆に、家事や育児に専念したからこそ気づかされた点が多いという。「主婦の目線」で常に配置を考え、棚の位置や室内の物干場などについて、きめ細かな提案をして喜ばれている。
 平成20年には、熊本県建築士会女性部会の部会長に就く。女性技術士の多くは出産・育児で仕事を離れ、「積み上げてきたものを忘れていくのではないか」と焦燥感を抱く。彼女らのそんな不安を解消しようと、部会では女性建築士の情報交換会を開催、育児休暇中などの女性建築士と業界の橋渡しを行っている。
 県建築士会館の改修時(平成21年)には、子ども連れでも安心して会議などに参加できるよう、体に優しい、自然素材を用いた室内リフォームを提案。常に女性の視点で物事を見ている。
 現在は、弁護士会と協力し、住宅リフォーム工事等の相談を受ける。「悪質業者も少なくない。だけど一般の人々には手抜き工事など簡単には分からない。そんなときの見極め役として貢献したい」。
 安全安心な暮らしを提供する≠ニいう、建築士としての使命を決して忘れない。
2011.06.16掲載

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