「若い人たちは色々なことに挑戦を」
荻 文子さん  (株)昭電社宇城支店(宇城市松橋町)


(株)昭電社宇城支店・荻 文子さん 「もともと理数系が好き」。夫が電気関係の仕事をしていたこともあり、子供の小学校入学と同時に、職業訓練校の電気科に入った。そのとき35歳。訓練校側にしても、電気科に女性が入学するのは珍しいことだった。定員15人のクラスに女性は荻さん一人。18歳の同級生にはおばちゃん≠ニ呼ばれた。
 訓練校卒業時に第二種電気工事士を、鰹コ電社入社後に第一種を取得。4年前に病気を患ったこともあり、現在は、事務所で見積・積算などに従事しているが、現場への思いは今も変わらない。現場代理人として第一線で働く意欲は人一倍だ。
 現場では、図面に沿って工事を進め、施主である官庁等との打合せを行ってきた。「苦労したことはないですね。逆に周りの方々に助けてもらってばっかり」と積み重ねてきた経験とおおらかさで乗り切った。「女性と見られるのが嫌だったこともあるが、女性だからこそできることもある」。
 最近の工事は、以前に比べ簡単になったという。電線にしても接合部分が全部ネジだったものが、今は差し込むだけ。メーカーが便利な製品を作り、施工が簡単で早くなった。当然、技術者が習得した技術を使いこなす場が少なくなっている。
 「若い人達は、もっと色々なことに挑戦して欲しい。技能競技会などがあればチャレンジして、自分の腕を上げてほしい」。自身も入社後に自分の力を試したいと熊本県電気工事技能競技大会に出場。不本意な結果に終わり、再度挑戦した経験もある。これまでは、やりたいことに自分で取り組んできたが、今は若者を応援する立場だ。
 自分の会社での存在をお母さん≠ニ言い切る。「電気工事業という女性の少ない業界の中で、現場監督をする人がいて、工事をする人がいる。今の自分は、その中間のお手伝い。でも、また現場に出たい」。ヘルメット姿の荻さんが第一線に復帰する日が待ち遠しい。
2007.04.05掲載

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