男女共同参画社会は女性でも男性と同様に個性と能力を発揮する社会としよう≠フ実現だが、建設業という世界は『男の仕事』というイメージが先行し、女性の進出が難しいが現状のようだ。ただ、技術者には、その能力と女性ならではの繊細な感覚を上手く発揮している人たちがいる。そんな第一線で活躍する女性技術者たちを追ってみた。

「『現場が第一』 資格取得から次のステップへ」
山本真由美さん  (株)旭技研コンサルタント大津営業所


(株)旭技研コンサルタント大津営業所・山本真由美さん 学生時代に図書館司書になるための勉強をしていた山本さんが同社に入社したのは10年前。もともと文系の知識しかない彼女が、この業界に足を踏み入れたことで、その苦労は想像がつく。「少しでも知識を深めようと資格取得に努力しました」。今では第2種下水道技術検定、2級土木施工管理技士、コンクリート技士―の資格を取得。目下、1級土木施工管理技士を目指している。
 建設コンサルタンツ業界に対しては、入社当時から「男の仕事」という意識はなかった。女性が少ないということすら知らなかった状況で、山本さんの目に飛び込んできたのは『先輩女性の姿』。カッコ良くCADを使いこなすしぐさに憧れて、そのままこの世界に飛び込んだ。
 「最初の1〜2年は大変でした。何しろ『青焼き』という言葉すら知りませんでした。まず業界用語・知識といった基礎から徹底的に学びました。早く先輩に追いつきたくて、がむしゃらに勉強したことが今日につながっていると思います」。持ち前の負けん気が山本さんを支える。
 資格を取ることで、仕事に対する理解が深まったという山本さん。ただ、資格だけでは「知識を得ただけ」との想いが技術屋として成長していく中で、引っかかるものがある。『現場が第一』。頭をもたげる考えが山本さんを次のステップに駆り立てようとしている。
 山本さんをあずかる同社の田一幸社長は「何事も経験が大切で、頭でっかちだけではダメ。現場を知ることで、その知識が最大限に活かされる」と技術者に対して指導している。自分自身の経験を踏まえた上での導きに、今後の山本さんの成長が浮かんでくるようだ。
2007.02.05掲載

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