建設業界で活躍する女性技術者たち。男女雇用機会均等法が成立して20年が経過し、女性の現場進出も拓け、第一線で活躍する女性の姿が見られるようになった。
 それぞれの分野で活躍する女性技術者にスポットを当て、建設業界に入ったきっかけや仕事の内容、今後の目標などについて聞いてみた。

「活躍できることを周知すべき」
岩内明子さん  (株)アバンス(熊本市)


(株)アバンス(熊本市)・岩内明子さん――なぜ、この業界に魅力を感じたのですか
 熊本大学理学部地学科を卒業後、大学院に進み自然科学の研究に専念しました。研究者の道も考えましたが、コンサル会社でアルバイトをしたことがきっかけでしょうか。この会社でなら、学んできた地質の知識を十分に活かした仕事ができると思い、入社することを決めました。
 昔は、女性が現場に入れない時代もあったようですが、私が入社した頃には、そのような流れはなく、女性だからというハンディキャップは感じませんでした。少しずつですが、女性の地質専門職の方も増えています。しかし、建設業のなかでは絶対数が足りていない状況。建設業界で活躍できることを周知していくべきだと思います。
――現在、天草幹線道路整備に携わっているとお聞きしましたが、苦労されている点はありますか
 天草地域の地盤は、シルトや粘土が堆積してできた頁岩(けつがん)で形成されているので、割れ目が入ると地滑りが起こりやすい。そういう場所を切削しているので、とても大変な現場なんです。工事が進められているなかで、地盤の様子を見ながら設計を検討するので、地滑りの危険性がでてくれば工事をストップせざるをえません。工期があるので、工事をスムーズに進めるためには臨機応変な対応が必要となってきますので難しいですね。
――今後、スキルアップのために取り組むことは
 公共関与の産廃施設計画などもあり、地質絡みの環境問題が増えてきています。地質調査技士の資格はもっていますが、環境調査に関連した技術士(環境部門)の資格を取得し、行政にコメントができるよう専門的な知識を身につけたいです。
――若い技術者にメッセージを
 自分の仕事に責任を持ち、一つひとつの業務を納得してやってほしいですね。それから、失敗を恐れず、地質屋としての自信を持つことが大事だと思います。
――資格取得を目指しているそうですね
 18年12月に1級建築士の資格を取得しました。これからは道路や下水道といった土木関係の資格に挑戦したいですね。出来るだけ自分の能力を高めることが目標です。
2007.01.01掲載

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