熊本県コンクリート診断士会
田尻雅彦理事長

信頼され、選ばれ、未来へ繋ぐ



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 熊本県コンクリート診断士会の4代目理事長に田尻雅彦氏(ウラタ・シビル・コンサルタント)が就いた。2012年に設立し13年目を迎える同会は、コンクリートを診断する県内初の第三者機関として、公正・公平な立場で構造物診断などを支援している。田尻理事長に抱負や運営方針などを聞いた。




――理事長就任にあたっての抱負を
 大役を任され、責任の重さを感じている。これまで尽力された歴代理事長や関係各位のご努力に敬意を表しつつ、期待に応えるべく誠心誠意、職務に邁進する。
 診断士会の目指す姿として「信頼され、選ばれ、未来へ繋ぐ」を掲げている。社会や業界に対する発信力と貢献力を向上させ、専門性を活かしながら社会のニーズに応えるとともに、知見を積極的に広め、存在価値を高めていく。

――執行部の若返りが図られましたが
 これからの時代に即した組織運営を実現するためには、新しい視点や柔軟な発想が必要だ。若い世代を迎え入れたことで、持続的な組織の成長が図れる。ただ経験豊かな中堅やベテランが持つ知識とノウハウは引き続き尊重し、ともに協力しながら診断士会を成長させたい。

――診断士会が抱える課題は
 設立時に21人だった会員数は、現在63人まで増えた。知名度がアップし、発注者からの信頼性が向上したことが要因だと思う。ただ年齢構成をみると50歳以上が約8割を占め、平均年齢も約59歳と高齢化が進んでいる。既存構造物の大半は経年劣化しており、多くの診断士が必要だ。
 診断士試験の合格率は約15%と難関。そこで、若い技術者の資格取得を支援するため、受験直前対策講習会を毎年行っており、直近の3年では受講した36人のうち6人(約17%)が合格した。確実に成果は上がっていると感じている。裾野を広げるためにも支援を継続していきたい。
 今年は7月27日に試験がある。過去問題を複数回解き、変状の種類や特長、原因を正しく理解するとともに、適切な調査方法や補修方法を提案できることも重要になってくる。そういったことをアドバイスしたい。

――行政に対する要望はありますか
 診断士資格の有効活用を訴える。点検や補修業務で管理技術者・照査技術者の活用、ひび割れなどの損傷に対する提案・所見を診断士に求めることを明文化してもらいたい。複雑な損傷などは我々の技術が活かせるのではないか。構造物を健全に維持管理する技術者集団として、働きかけていく。
2025.7.4掲載

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