熊本県建設業協会菊池支部
支部長 緒方公一氏
魅力を伝える地道な活動を展開
熊本県建設業協会菊池支部の10代目の支部長に緒方公一氏(緒方建設代表取締役)が就いた。管内では、台湾積体電路製造(TSMC)等の進出に伴う巨額のインフラ投資に期待が高まる一方、人手不足の更なる深刻化が懸念されている。「解決には建設業の魅力を伝える地道な活動で人材の確保に取り組んでいくしかない」。緒方新支部長に運営方針などを語ってもらった。
――就任の決意と目指す支部の在り方は
副支部長等も全員交代して体制が一新したが、歴代の先輩方が積み重ねてきた歴史や事業を踏襲しつつ、職責を全うする。特に会員のためになる支部づくりに心掛ける。社会貢献活動や人材確保事業など様々な事業活動を通して、「自分の会社を地域に広く知ってもらった」とか「人材採用の可能性が広がった」など一社一社が入会のメリットを感じることができるようにしていきたい。
――人手不足への対応が喫緊の課題となっています
根本的な問題は、採用環境の変化と考える。近年は他産業との人材獲得競争となり、大企業と中小企業の賃金格差が目に見える形で表れている。会社の規模に関係なく、全て横並びで比較されると新卒者等の求人は更に厳しくなってくると憂慮している。
とはいえ、即効性がある解決策があるとは言い切れない。まずは、地道に求人活動に取り組むなどして、建設業の魅力を伝え続けることが重要と思っている。時間もかかるし、忍耐力が必要だ。
支部では、子どもの頃から建設業に関心を持ってもらおうと、菊池市内の小学生が業界の役割を感じたり、重機の試乗体験をしたりする「人材確保事業」を実施している。今後は、合志、菊陽、大津なども含め管内全域の小中学校に事業を拡大し将来の担い手確保に繋げていく。
――新たに注力したい取り組みは
活動の発信と記録だ。現在、支部の活動は、協会本部が一括してインスタグラムで情報を発信している。これを活用し、積極的に支部の活動を広く一般に届けて菊池地域の建設業をPRしていく。
記録については、支部が過去に行った事業活動や災害対応などの映像や記録が残っていないのが現状だ。例えば災害対応であれば、この先災害が発生した場合、「あの時、どのように初動体制を敷いたのか」などが確認でき、更なる迅速な応急復旧ができる。また、その記録が支部の歴史を後世に伝えることにも繋がる。 |