熊本県建設業協会宇城支部
支部長 吉田洋平氏
危機感持って事業掘り起こし
熊本県建設業協会宇城支部の新支部長に吉田洋平氏(三洲建設)が就任した。2017年に支部青年部を立ち上げ、初代会長に就任。県協会青年部の副会長も歴任するなど、これまでも高いリーダーシップを発揮してきた。会員企業50社のトップに立ち、この変革期をどう乗り切っていくのか。吉田支部長の思いを聞いた。
――就任の抱負を
菊池前支部長が8期16年という長きにわたって貢献されてきたものをしっかりと引き継ぎ、責任感と緊張感を持ちながら、新しい取り組みも進めていかなければならない。支部のために何ができるのか≠常に考え、新体制一丸となって邁進していく。
――宇城管内の現状について
各地域の事業を見てみると、年々先細りの傾向にあり、危機感を持っている。会員をはじめ、発注者や議員の方々とも協力しながら、地元の課題を今一度洗い出し、事業の掘り起こし・再検討を進めていかなければならない。
――人手不足の影響は
企業はもとより発注者側も人手不足に悩まされている。地域住民との合意形成に苦慮している地域もあり、今後、事業化・事業進捗に影響が出てくる可能性もあるだろう。地域に根ざす建設業として地元との「橋渡し役」になるなど、支部ならではの強みを生かしていきたい。
――週休2日、時間外労働の上限規制に対応するためには
どの会社も休日を増やせるなら増やしたいと思っているはず。だが現状では、工期や労働時間の制約が業界の現状に即していない。働く人が納得できる「本当の働き方改革」を実現するためには、発注者も含めた関係者全体の改革が必要だ。現場の声を訴えながら、少しずつ、出来ることから変えていく。
――青年部との連携は
工業高校の出前講座・現場見学会、学校施設でのボランティアなど、担い手確保やイメージアップに対する青年部の存在は非常に大きい。更なる活動強化に向けて、普通科高校や小中学生へのアプローチも大事になってくる。全て任せっきりにするのではなく、役割を明確にしながら、我々も動いていかなければならない。
――新体制で目指す支部運営とは
様々な電子化が進み、年々会員間の交流が減ってきている。新たな事業、質の良い事業を展開していくためには、会員の結束は不可欠だ。皆が気軽に集まれる場・話し合える場を増やし、積極的な参加を呼び掛けたい。時代の変化を恐れずに動き続けることが、私たちの「新しい時代」に繋がるだろう。 |