熊本都市建設業協会青年部会
会長 山晶 弘氏
建設業の魅力発信し入職促進


 45歳までの若手経営者と後継候補者による、熊本都市建設業協会青年部会が発足した。熊建協支部の青年部組織としては後発となるが、人口73万人を有する政令指定都市熊本市での事業展開に期待がかかる。初代会長に就任した中山晶弘氏(中山組代表取締役)は、「若手入職者の確保」を最重要課題に掲げ、小中高生に対し出前講座などで建設業の魅力ややりがいを発信するとともに、会員研修会や市若手技術職員との意見交換など様々な活動を思い描く。




――設立の趣旨・目的は
 熊本都市建協の若手経営者らには、熊本市職員と意見を交わす機会がなく、市内小中高生向けの現場見学や出前講座なども実施していなかった。人口規模が大きい熊本市において、将来の建設業界を担う経営者を育成し、建設業の魅力ややりがいを発信することで、入職者の増加にも繋がればという思いで立ち上げた。
 熊本県建設業協会の青年部は、県全体を見据えた活動なので、私たちは熊本市内での活動、事業を担っていく。

――建設業界の課題とその解決に向けた方策は
 やはり、入職者の減少だ。求人活動をどう進めればいいのか分からないという声を聞くし、やっと人材を確保できても早期に離職されてしまう場合もある。働き方改革やIT化、DXへの対応なども求められている。
 これら課題の解決に取り組みやすいのは若手経営者だと思う。一企業で出来ないことも、青年部会という組織として問題意識を共有し、魅力ある企業づくりを進めていけば、若者の入職、定着、育成に繋がっていくのではないか。

――初年度の事業活動は
 熊建協青年部の献血活動への協力、熊本市の「しごと学びWEB授業」への参加、熊本市内技術系高校生への出前講座、会員研修会、親会の総務委員会との意見交換会―などを予定している。熊本市の若手技術職員との現場実習・意見交換や、若手議員との意見交換も実施したい。23年度から本格的に活動できるよう、会員の意見を聴きながら何が出来るか検討していく。
 もちろん、自分たちで決めて行動するが、親会との連携、報告、相談も大事にして進めたい。

――会員へのメッセージを
 多くの方が入会され嬉しく感じるとともに、期待の表れかなと身の引き締まる思いだ。まずは、会員相互が親睦を深めることから始め、汗をかき、やりがいを持ってもらえるような、楽しい会にしていきたい。それぞれ会社の業務があり、貴重な時間を使っての活動となるので、忙しくても得られるものが大きいと感じてもらえるよう取り組む。
 面白さややりがいを自分達で作り出して実になり、会社に持ち帰って自社の発展に繋がっていくことを願っている。
2022.6.17掲載

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