熊本建設業協会
青年部会長 野大介氏
“若手確保”保護者の理解必要

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 熊本県建設業協会青年部のトップに就いた野大介氏(野組社長)。新会長に選出された先月の通常総会では、一堂に会した会員を前に「運営スローガンは共存共栄」と第一声をあげ、共に生き、時代とともに成長することを強調した。業界は熊本地震からの復旧・復興の先を見据える時期とされる中、次世代を担う経営者たちはどのような行動を起こすべきか。運営方針などを聞いた。




―就任の抱負は
 常設する研修・事業・つくる部の各委員会が取り組む献血活動や発注者との意見交換会など、これまでの事業や先輩方の意志を引き継ぎながらも、私自身のオリジナリティを加えてより良い事業運営を目指していく。

―業界や青年部が直面する課題、また課題解決に向けた方策は
 業界は、ICTや働き方改革の取り組みを主題として進められている。ただ、人材無くして建設業の未来は無いと懸念している。震災前、公共投資削減に伴う仕事の減少で企業が自然淘汰されていったが、今後は人材不足を要因とした自然淘汰を懸念している。行政や建麗会などと連携しながら、建設業のイメージアップを掘り下げて行い、若手や女性など幅広い人材の確保・育成に努めていく必要がある。
 具体的には、高校生を対象とした現場見学会などの事業を進めつつ、今後は、学校の先生方や児童生徒の親御さんを対象とした施策も考えていかなければならない。若手の確保という点では、保護者の建設業に対する理解が一番重要だと考えている。

―19年度に九州ブロックが主幹して開かれる全国建設青年会議全国大会の幹事県が熊本となりましたが
 新たに「全国大会実行委員会」を青年部内に特別設置しており、これから大会の企画・立案、九州地方整備局や他県青年部との情報交換や連携を進める予定だ。
 まだ開催地が正式に決まってないが、県内の業界にとってはチャンス。「明るい復旧・復興」をキーワードとして全国に復興の過程を見てもらいたいと考えている。ぜひ熊本の地に誘致できるよう努力する。

―会員へのメッセージは
 スローガンに「共存共栄」と掲げたのは、行政、会員、地域が互いに助け合い、共に栄えることが大変大事との考えから。我々は請負業者なので、地域の方々の反対があっては成り立たない。建設業に対しての理解を深めてもらうため、地域にどのように貢献すべきか等を議論してほしい。
 責任世代として、会員一人ひとりが志を持って、主役となるよう期待したい。
2018.6.14掲載

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