熊本県建設業協会荒尾支部 門田保則支部長
公共・民間工事の受注増で会員増強を


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 熊本県建設業協会荒尾支部の平成26年度通常総会(5月9日)で門田保則氏(橋本建設代表取締役)が新支部長に就任した。「全会員が繁栄し、地域に貢献できる支部にしたい」と意欲を見せる門田支部長に、今後の取り組みや施策、活動方針を聞いた。






――会員増強を運営の柱に位置付けていますが
 公共工事の受注量減少で経営が苦しく、企業としての存続危機から、退会を思案している会員もいる。現会員を引き留め、かつ新たな入会を促すためには、仕事量を増やすことが何よりも重要だ。県や荒尾市に工事の分割や小規模工事の発注などを強く要望していく。
 また、民間工事の受注増に向け、地域住民へのPR活動に取り組む。毎年実施している道路清掃や養護学校での舞台・遊具づくりなどのボランティア活動に加え、「あらお荒炎祭」などイベントへの参加、地元誌等への広報などを通じて認知度を高めたい。
 このほか、除草の依頼など市民が気軽に相談できる窓口を設け、会員を紹介する仕組みをつくりたい。「まちの便利屋さん」的な存在になれればと考えている。会員のメリットを増やすことで新規入会にも繋がっていく。

――技術革新や老朽化する施設の維持管理などへの対応も求められています
 技術革新が進んいるが、個企業ではなかなか情報が掴めない。CPDS講習などを支部で開催し企業・従業員のレベルアップを図りたい。荒尾市外に出向いて特殊工法などを学ぶことも必要だろう。老朽化が進む公共施設の維持管理技術も身に付け、工事受注に繋げなければならない。
 これまでは、会員相互の情報交換が少なかったように感じている。協会本部からの情報提供はもちろんだが、支部会員の要望を吸い上げて本部に伝えていく。同じ地域振興局管内にある玉名支部との連携した活動も必要となってくるだろう。

――若年技術者・技能者不足の問題についてはいかがでしょう
 荒尾市の建設業従事者の多くは50歳を上回っている。30〜40歳代が極端に少なく、10年後には技術者不足の深刻化が予想されるが、一人前になるには10年ほどかかる。金銭的な支援を含め県に要望していく。イメージアップや魅力発信、地元工業高校生による現場体験学習、労働環境改善にも取り組む。
 高齢化が原因の全てではないかも知れないが、25年度は荒尾・玉名管内の建設業で、休業4日以上の労働災害が24年度比べ3倍と増加した。これまで実施していなかった支部安全大会を開催するほか、安全パトロールや講習会などを増やし、安全意識を高めたい。
2014.7.14掲載

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