就任インタビュー
熊本県塗装防水仕上業協同組合理事長 木下顕氏
 組合のブランド力″b゚たい


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 熊本県塗装防水仕上業協同組合の新理事長に木下顕氏(静岡塗装組代表)が就任した。これまでも積極的な事業展開を図ってきた組合だが、今年度は厚生労働省の新規施策である「新事業展開地域人材育成支援事業」にも取り組む。組合運営の手腕を託された木下氏に、考え方などを聞いた。




――9期18年にわたる古ア正敏前理事長からのバトンタッチとなりました。
 言うまでもなく、現在の組合の基礎は前理事長が築き上げられたもの。多大な実績を残されたし、組合として良い方向に進んでいると感謝している。私自身も、これまでの方針を踏襲していく形で、組合運営にあたりたい。
――具体的な目標などありますか。
 一番の目標は、組合のブランド力≠一層高めること。顧客から「組合員がする仕事だから大丈夫。間違いない」とお墨付きがもらえるようにしたい。そのためには、技術力の向上はもちろん、現場での作業員の振る舞いなども注意しなくてはならないだろう。ブランド力が高まれば、工事の受注拡大などを含め、組合員であることのメリットも増してくると確信している。
競争≠ニ協調≠熄d要なキーワードになる。競争に関して言えば、組合員同士だけでなく異業種間との競争もある。互いに切磋琢磨しながら、技術力の向上や新工法の習得などを図っていく必要がある。一方で、相互扶助の精神も忘れてはならない。公共工事の大幅な減少や受注単価の低迷など厳しい時代に晒されているが、協調できる所は協調し、組合員全員が生き残れるようにしていきたい。
――新しい事業にも取り組まれていますね。
 厚生労働省からの補助を受け、「新事業展開地域人材育成支援事業」に取り組んでいる。節電対策等の影響もあり、新事業としての展開が見込める高日射反射率塗料(遮熱塗料)に関して、専門的な知識や施工能力はもちろん営業活動までも含め一人でこなせるエキスパートを養成しようというものだ。現在、教育関係者等のアドバイスを受けながら教育訓練のためのカリキュラムを策定中で、9月頃から実際の教育訓練を実施したい。
 リフォーム市場を開拓するため、昨年度から始めた「おうち塗替えキャンペーン」も継続している。会員が長年培った質の高い技術力を一般のユーザーに提供し、地元企業の集まりである組合をアピールしているところだ。
――リフォーム市場には、全国大手も含め多くの企業が参入しています。
 地元に会社を構え仕事を行う以上、組合員はそこから逃げられない。つまり、中途半端な仕事は絶対にできないことの裏返し。仕事を通して地域社会に貢献したくても、営業戦略など一組合員だけの努力では自ずと限界もある。広報手段やアフターサービスの充実など、組合全体でバックアップしていきたい。
2012.07.26掲載

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