就任インタビュー
熊本県アスファルト合材協会会長 福岡大造氏
 過当競争避け価格安定を


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 熊本県アスファルト合材協会の新会長に福岡大造氏(福岡建設合材社長)が就任した。厳しい経営環境の中、協会としてどのように舵を取っていくのか聞いた。




――公共工事の減少や材料の高止まりなど厳しい状況下での会長就任となります。
 社会の発展の為には、合材プラントが欠かせない。正当な競争は必要だが、過当な競争は避けなければならない。そのためにも協会会員が一致団結することが協会の使命だと考えている。ストレートアスファルトは高止まりの状況なので、設計単価を上げて頂くようお願いする。微力ながら、過当競争防止と価格安定に努めていきたい。

――工場の集約・再編など市場規模に見合う出荷体制の在り方について考えは。
 県内での合材出荷量は平成21年度の100万dから毎年10万d減り23年度は80万d。一時は120万dほどあったので、かなり減少した。しかし、合材を練る技術、舗装する技術を継承していく必要がある。また、この業界は装置産業であり、何億円という設備を投資し、何百万、何千万の修理費を毎年かけながら機械を維持している。パイが減ったから工場を減らせばいいというものでもないと思う。

――受発注者に求めるものは何かありますか。
 県の場合、再生材(アスファルト殻)の混入率を30%以上とするよう求められているが、再生材が思うように集まらない。リサイクル社会を推進するためにも、アスファルトは元のアスファルトに戻すようなかたちで、アスファルトプラントに持ってきてもらうようお願いしていきたい。
 発注者に対しては、工事が年度末に集中しないよう、繰り越しを含め、1年間を通して満遍無く出して頂きたい。その場合、施工業者の代理人さんの拘束期間も考慮し、施工期間だけを認めるとか、何らかの配慮をお願いしたい。

――協会の24年度事業計画では、安全大会やパトロール、委員会活動などが予定されています。
 県からの要望もあり、県との合同での品質管理パトロールと安全パトロールをこれまでの年1回から2回に増やし、今まで以上に、品質・衛生管理の向上や災害防止に努めたい。また、アスファルト舗装の耐久性向上も、合材業界全体として取り組むべき問題だ。会員の皆さんとともに、時代のニーズに的確に応えられるよう活動していく。
2012.07.09掲載

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