就任インタビュー
熊本県建設業協会玉名支部長 熊野祐一氏

 「技術力向上で会社存続」


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 (社)熊本県建設業協会玉名支部は、5月の平成22年度通常総会で熊野祐一氏を新支部長とする新体制をスタートさせた。公共事業の大幅な削減や単価抑制など厳しい経営環境下での支部運営方針などを聞いた。









――厳しい状況の打開策は
 会社を存続させるには、優れた技術者を育成し、施工技術の研鑽やコスト縮減に努め、強い競争力を持つ経営体質を構築するしか方法はない。現行の入札制度に不満を持つ企業も多いかと思うが、万人に都合の良い制度が望めない以上、各企業が制度にあわせて変化していく必要がある。
 支部としては、施工技術や法令関係の講習会、労働災害防止大会への参加などを呼びかけ、技術向上、法令遵守、安全災害防止対策を側面から支援していきたい。技術力があれば会社は存続できると信じている。

――玉名支部は地域への社会貢献活動が活発だが
 地域の人々の建設業に対するイメージアップを図るため、積極的に取り組んでいる。7月には稚魚の放流を予定しており、玉名市内を流れる繁根木川にハエなどの稚魚を放つ計画だ。
 このほか、玉名郡市を巡回するかたちでの桜苗木植樹、協会本部と連動した清掃奉仕活動、青年部を中心とした献血推進活動への支援、県との災害協定に基づいた緊急災害時の防災協力―など年間を通して実施していく。

――活動の原動力となっているのは何か
 青年部の存在が非常に大きい。熊本県建設業協会青年部にも初代会長を含め2人を会長に輩出するなど、玉名が発祥の地であると自負している。現在は18社が支部青年部にも在籍しており、他支部に比べ青年部会員の占める割合が最も高いのではないか。
 若い頃からボランティア活動などに積極的に参加し、支部運営の流れや組織の大切さを学ぶことで、強い結束力が生まれている。青年部卒業後も堅い絆で結ばれているため、非常に充実した支部活動が展開できる。今後もスポーツレクリエーションや研修旅行などで会員間の親睦を深め、情報を共有化することで、この厳しい状況をともに乗り越えていきたい。

――今後の抱負を
 次の若い世代にバトンをつなぐ過渡期の支部長として、微力だが厳しい経営環境の只中にある玉名地域建設業界の当面の諸課題克服に精一杯努力したい。
2010.06.21掲載

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