合志市・都市建設部都市計画課建築住宅係
  岡田晃治 主事
住宅生活月間に合わせた国土交通省功労者表彰
合志市(南原住宅)が国交大臣表彰
広場中心に住棟、世代間交流実現


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 10月の住生活月間に合わせた国土交通省の功労者表彰で、最高賞の国土交通大臣表彰(団体)に合志市が選ばれた。表彰対象事業は同市野々島の公営南原住宅。世代間交流のため、住棟や広場、集会所などの配置に配慮するとともに、周辺に溶け込みやすい開放的な団地を形成したことなどが評価された。事業の推進に携わった同市都市建設部都市計画課の岡田晃治主事に受賞の感想などを聞いた。




――南原住宅の概要を
 旧西合志町が平成14年度に作成した住宅マスタープランに基づき計画。老朽化も著しかったため合併後すぐに18〜20年度の3期に分けて建て替えた。
 場所は西合志庁舎近く、市道御代志野々島線沿いで、住宅はRC造3階建ての住宅1棟(36戸)と、1階部分がRC造、2階部分がW造の住宅が8棟(32戸)ある。間取りは、3LDK、2LDK、1LDKの3タイプ。
――整備にあたって配慮した点は
 建て替え前の団地には、子どもから高齢者まで幅広い世代の入居者がいた。計画過程においては、住民対話型のワークショップを数回開き、民意を反映。新しい団地は、遊具などを備える芝生広場を中心に、それを囲むように住棟などを配置し世代間交流を実現した。
 また周辺は、一般住宅が多く建ち並ぶ地区であることから、階層を低くし景観にも配慮。構造躯体や内外装に熊本県産材を活用することも心がけた。
――受賞の感想を
 最高賞の受賞に驚いたと同時に、大変光栄なことだと感じている。今年に入って行った16戸(3期工事分)の入居者募集では、およそ100世帯の応募があった。人気の高さもうかがえ、入居者からは「1戸あたりの専有面積も広く、快適」との声をもらった。今後もより良い住宅環境づくりに取り組みたい。
2009.10.26掲載

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