阿蘇の未知(みち)を考える女性の会
 会長  小笠原 邦子氏

 「女性の視点で道づくり≠ノ参加」


写真


 女性の視点から必要な道路整備の在り方を訴える団体が全国で約70団体あるという。県内でも阿蘇に会員数1500人を超える「阿蘇の未知(みち)を考える女性の会」が平成19年4月に発足した。立ち上げるまでに至った経緯や、道に対する想いなどを小笠原会長に聞いた。






――会の発足の経緯、活動内容は
 道は未来に繋がる。その道について知りたいという思いから未知の会≠ヘ始まった。具体的なきっかけは、大分県竹田市で活動している「中九州横断道路の早期完成を願う女性の会」の堀幸子会長との出会い。行政への陳情活動などを実践されている姿に刺激を受け、「女性でもやれば出来る」ということを強く感じた。
 この会を通じ、次の世代を担う子供たちが安心して阿蘇で暮らすことが出来るよう、より安全な郷土と道づくりを目指した活動をしていきたいと思っている。
――道づくりにおける女性の役割とは
 現在の道路整備は、行政中心で進められているが、利用している生活者の視点に立った整備を考えていくことも必要ではないかと感じている。例えば、子供を育てるための道、介護に必要な道など、道づくりに女性ならではの発想を生かしていきたい。その役目としては女性が適任だと思っている。
――阿蘇の道路整備で望むことは
 渋滞の解消を一番に望んでいる。特に観光シーズンや積雪時における国道57号の渋滞は深刻で、救急医療、物資の流通などにおいて重要な問題となっている。
 国土交通省は、大津町瀬田から南阿蘇村の阿蘇大橋交差点までの4車線化工事を進めているが、1bでもいいから阿蘇市側に計画を延ばしてもらいたい。また国交省は、九州横断道路の整備も進めているが、大分県側では既に着工しているのに対し、熊本区間は未着工の状態。どちらも渋滞緩和に繋がる重要な事業であり、利用者の要望が早く実現するよう、今後も活動を通してアピールしていきたい。
――これからの活動内容は
 今年10月に第1回目のフォーラムを予定している。まだまだ道については素人であるため、勉強会や交流会を重ねレベルアップしていきたい。道づくりを通して人づくり∞まちづくり≠ェ出来たら素敵だと考えている。
2008.03.10掲載

戻る

  All right reserved for west japan construction news Co.,Ltd    renewed on 2004/4/8 Y.アクセス昨日 T.アクセス本日