住生活月間に合わせた国土交通省功労者表彰
 菊池市(砂田西団地)が住宅局長表彰
 菊池市建設部都市整備課都市整備係 技師 川口 真也氏

 「高齢者と若年世帯の交流描き整備」



 10月の住生活月間に合わせた国土交通省の功労者表彰で、住宅局長表彰(団体)に菊池市が選ばれた。表彰対象事業は同市七城町砂田687番地の砂田西団地。高齢者と若い世代の相互助け合いを促すなど、良好な住環境の形成と地域の活性化を実現したことが評価された。事業の推進に携わった同市建設部都市整備課の川口真也技師に受賞の感想などを聞いた。




――砂田西団地の概要をお願いします

 民間の賃貸住宅数が少ないことや、若年世帯の流出懸念などを目的に旧七城町が新規団地として計画。合併後に新菊池市が平成17〜18年度の2カ年で建てた。
 戸数は、1棟3戸の住宅が7棟計21戸で、間取りは2DKと3DK。外観は、屋根を瓦葺き、壁を真壁で仕上げ、純和風の造りにしている。
 場所は七城町の中心部で県道旭志鹿本線沿い。七城総合支所や公民館をはじめ、子育て支援センター、七城小学校、七城中学校がすぐ近くにあり、子育て環境に恵まれた好立地条件となっている。
――整備にあたって配慮した点は
 1棟の住宅の建て方を平屋建と2階建の複合住宅にし、平屋建(1戸)部分を高齢者向けに、2階建(2戸)部分を一般世帯向けに整備した。世代間交流が狙いで、高齢者と若い者が互いに助け合って生活する姿を頭に描きながら計画を進めていった。また、構造躯体や内装材などに地元菊池の産材を活用することも心がけた。
――最後に受賞の感想と今後の住宅整備の抱負を
 受賞は大変光栄なこと。菊池市が目指す林業の活性化などが認められたのだと思う。砂田西団地のような新規団地の建設は縮小傾向にあるが、改修等では、地元の木材を使うなど地産地消≠フ方向性を持ち、住宅整備を進めていきたい。
2007.11.08掲載

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