建設業労働災害防止協会 安全衛生表彰 功績賞
 武末建設(株)(熊本市) 職長 清崎 穂氏

 「一人ひとりの立場で安全管理」


――受賞の感想をお聞かせ下さい
 平成3年3月の入社以来、16年以上にわたって、下水道、道路、河川、橋梁等の公共工事や、民間建築の基礎工事の現場で、作業所長として施工管理に従事してきた。この経験を活かし、作業員一人ひとりの立場になって安全管理に努めているだけで、安全衛生表彰(功績賞)受賞はとても信じられない。
――安全衛生で特に気を付けていることは
 作業に入る前、地盤の緩みがないかなど、必ず現場を確認することにしている。ある現場で、法面が崩れるかもしれないと注意していたら、狭範囲の崩壊が起こった。常に現場の状況を情報収集し、安全が確認できたうえで作業に入ることを心がけていたので、事故を未然に回避することができた。
――現場での苦労は
 現在、熊本市段山地区の道路改良工事に携わっているが、できるだけ交通の邪魔にならないよう、細心の注意を払っている。作業スペースが狭く危険度が高い現場のため心配事も多い。帰宅後や休日も24時間携帯電話の電源は入れっぱなし。万が一の事を考えると、気が抜けないので携帯電話は手放せない。
――今後の課題を
 現場作業員の高齢化。年齢が高くなると、技術力がある一方で、どうしても運動神経と体力・作業効率の低下は避けられない。それに伴って危険度も高くなる。若者が入職しやすい環境整備が必要だと思う。 
2007.11.01掲載

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