令和4年建設事業関係功労国土交通大臣表彰を受賞
みつとめ設備 代表取締役社長 滿留勝己氏
管工事の知名度を上げたい


 「決して私1人の力ではない。熊本県管工事業組合連合会をはじめ会員の皆さんのご支援とご協力があったからこそ」。開口一番、受賞の喜びを感謝の言葉で綴り、「組合が発展し、会員さんもメリットが実感できるよう微力ながら貢献したい」と決意を新たにする。
 父親が創業した会社を引き継いだ2代目。高校卒業後、福岡での修業を経て帰熊し、36歳で社長に就任した。「苦労なくして、得るものなし」をモットーに仕事に取り組んできたが、順風満帆とは言えない時もあった。その頃、先代から「2代目社長の心得」と題した手紙を受け取る。創業者と2代目は違うし、真似をするだけでは成長しない。自分を変え、従業員にも謙虚な気持ちで接し、会社を盛り上げるように―等々多くのアドバイスや格言が書かれていた。「親父からの手紙は、あの時が最初で最後。見るに見かねてのことだったのでしょう。今でも心の支えです」。
 2016年4月の熊本地震では、水道施設にも甚大な被害が生じ、熊本市の水道は全戸で断水を余儀なくされた。筆舌に尽くしがたい状況だったが、組合員をはじめ全国各地からの応援もあり約半月という異例のスピードで断水解除に漕ぎ着けた。「全員が一致団結し、昼夜を問わず、無我夢中で取り組んだ」と振り返る。
 20年から県管工連の副会長も務める。喫緊の課題としてあげるのが、担い手不足の解消。「管工事は、ライフラインの柱である『水』に携わる重要な仕事であることを知ってほしい」と強く訴える。「高校で実施している出前講座や技術指導などの活動を継続することで、知名度を上げていければ」。
 ロックミュージシャン・矢沢永吉の大ファンで、9月に福岡であるコンサートを楽しみにしている。「定番の白スーツを身にまとい、盛り上がるつもり」。熊本市在住の64歳。
2022.8.29掲載

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