平成27年度全技連マイスターに認定された
丹波建設代表取締役 丹波信二氏
全工事に手摺先行の義務づけを



35年間、とび土工工事業務に専念し、これまで技術と技能の研鑽に努めながら、後進の指導・育成、業界の発展に寄与してきた。今年10月には、「優秀施工者国土交通大臣顕彰」(建設マスター)も受賞しており、業界への貢献度は計り知れない。
 「地道に長年やってきたお陰かな」とはにかむ一方で「これを機に次世代の人達に、鳶の技能と伝統を伝えたい」と人材育成に意欲を燃やす。
 大胆かつ細心≠ェモットー。一つ間違えれば死に繋がりかねない仕事のため、命綱の大切さを強調し、また細心さばかりでなく、高い所で作業する勇気(大胆さ)も必要だと持論を説く。
 熊本工業大学(現祟城大学)土木工学科を卒業後、父親が個人で経営していた丹波工業に就職。昭和58年に有限会社丹波建設に改組・改称し、平成9年に代表取締役に就任した。
 印象に残った仕事は、40歳くらいの時に携わった旧細川刑部邸移築工事。子飼から熊本城内三の丸に移築した工事で、「9bの丸太で足場を組んだことが、一番頭に残っている」と振り返える。
 安全対策として、以前は親綱を張り安全帯を掛けて墜落・転落を防いでいたが、今はメーカーによる手摺先行が普及し、事故が少なくなった。「公共工事には手摺先行が義務づけられているが、民間工事にはない。全ての工事における義務化を願っている」。
 趣味は、車、音楽鑑賞、釣り、将棋など。特にモータースポーツが好きで、最近は大分県上津江村のオートポリスに「SUPER GT」を見に行ったほど。「あのエンジン音を聞くと鳥肌がたちますね。私もBR9のレガシィに乗っていますが、吸排気音を聞くだけで満足します」と目を輝かせる。
2015.11.19掲載

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