国土交通省八代河川国道事務所所長に就任した
貫名功二氏
慌てず・楽しく・良い案配で



 大規模災害時に被災地で技術支援を行うTEC‐FORCE(緊急災害対策派遣隊)。平成20年4月の本省防災課配属後すぐに派遣隊の立ち上げに携わり、5月の発足までの1カ月は最終調整で寝る暇もなかった。発足1カ月後に岩手・宮城内陸地震が発生し、政府調査団の一員としていち早く現地入り。3年後の東日本大震災では、全国から集まった隊員を指揮した。「発足当時よりも初動対応は早くなっており、震災前に間に合って良かった」と振り返る。
 今年5月まで茨城県取手市の副市長を務め、健康づくりの推進と中心市街地活性化のための中核施設「ウェルネスプラザ」の整備に尽力した。
 歩くことを基本とする健康で幸福なまちづくり(スマートウェルネスシティ)に向けて、毎日駅から市役所まで往復60分間歩いて通勤するなど、自身の健康づくりから率先した。国土交通行政を離れて「総合行政を束ねる立場として仕事の視野が広がった」と意義を話す。
 「慌てた時にろくな事が無かった」という経験則から「慌てず・楽しく・良い案配で」が仕事に対するスタンス。「仕事をする上で大きな意義を見いだせない時は小さなことから楽しみを見つけたり、仕事をやりすぎない・やらなさすぎないといったバランスが大切だ」という。和を以て貴しとなす≠座右の銘に、カドを立てず、協調性を重んじながら組織をうまく循環させることを意識する。
 九州の赴任は初めてで「4歳になる息子を色々な所に連れて行って一緒に思い出作りをしたい」と笑う。初めての土地で家事と育児に追われる妻に感謝と気遣いを見せ、良妻賢母ならぬ良夫賢父≠ネ一面も。昭和43年生まれ、47歳。
2015.9.10掲載

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