平成27年建設事業関係功労者等国土交通大臣表彰を受賞した
西川設備工業(株)代表取締役 西川清明氏
提出書類の簡略化訴え



 平成14年から13年間、熊本県管工事業組合連合会の理事を務め、現在副会長として3期目を迎える。「連合会を運営していく上で良いと思ったことをしてきただけ。会員の協力があってこその受賞だと感謝している」と周囲への気配りを欠かさない。
 平成8年、父親の後を継いで社長に就いた。バブル崩壊や公共工事削減で、年々売り上げが落ちていた頃、このままでは会社が立ち行かなくなると感じ、独自の経営方針を打ち出した。結果、多くの社員を失うことになったが、「あの時決断していなかったら、今頃はもっと酷(ひど)い状況に陥っていただろう」と厳しい現実に表情を歪める。
 連合会では陳情活動に力を注ぐ。ある時、工藤光明会長が、水道管直結の単価が極端に安いことに疑問を持っているのを耳にした。当時は、水道本管から建物に引き込む際に必要な建機の使用単価に、発注者側と大きな差があった。早速、会長と一緒に関係機関へ出向き、実情を説明し続けた結果、適正価格で受注できるようになった。
 今後の課題を尋ねると、行政への提出書類の簡略化を上げる。「現場の第一線で働く技術者が書類作成に追われて、技術・技能のレベルアップに費やす時間が少なくなっている」と嘆く。「現状のままだと、若年労働者の育成、技能向上に支障をきたす。やり甲斐を求めて入職してくる若者のためにも改善が必要」と強く訴える。
 趣味は模型づくり。特に戦艦には目がない。上益城郡益城町で妻と2人暮らし。64歳。
2015.8.27掲載

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