国土交通省熊本河川国道事務所長に就任した
西野賢治氏
市町村との連携深めたい



 熊本への赴任は初めて。「道路、河川ともにやるべき事業が多く、活気のある事務所だ」。
 前任だった山口河川国道事務所長の時、平成25年の豪雨により国道191号が崩落。通行規制によって大幅な迂回が生じるため、「早く復旧させなければ」との思いで、3日間事務所に泊まり込んだ。所長として昼夜問わず応急復旧の陣頭指揮を取り、職員や施工業者と一丸になって1週間で復旧を終えた。
 島根県の土木部長を務めた際は、遷宮を控えた出雲大社前の神門通り再生事業にも携わった。ワークショップを開いて景観にも配慮し、現道の幅で町並みと松の並木を生かしながら道路を美装化。現在では多くの観光客が訪れるほどの賑わいを取り戻した。「転勤が多く、事業全体の一部にしか関わることができない」と嘆く中、在任中に計画から完成まで携わることができた思い入れのある事業だ。
 県や市への出向経験を踏まえ、就任中は、県や県下45市町村との関係を深めていきたいと意気込む。「災害時のリエゾン派遣や道路メンテナンスなど、今後各市町村との連携が重要になってくる。それぞれで問題や課題を抱えているはずで、直接対話するなど耳を傾けていきたい」と話す。
 趣味は映画・音楽鑑賞やドライブ。映画は子供の頃に観た「黒部の太陽」を最近観直し、トンネル工事現場のリアリティの凄さに驚かされたという。音楽はジャズが好きで、沖縄に居たころはジャズバーに週一で通い、入り浸っていたことも。
 仕事では就任後に県内各地を駆けめぐったが、休暇でのドライブは未だ実現せず。お気に入りの「パット・メセニー」や「マイルス・デイヴィス」、「ビル・エヴァンス」などを聴きながら、ハンドルを握る日を心待ちにしている。昭和34年生まれ、56歳。
2015.6.18掲載

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