秋の叙勲で旭日双光章を受章した
(有)管工務店代表取締役 管義友氏

建築組合連合会に感謝


 板前になるのが子どもの頃の夢だったが、父親と兄が大工職人だった影響から、15歳という若さで大工の道を志す。「見習い期間は他の弟子達がいる手前、相当厳しくしごかれた」と振り返る。20代前半には、武者修行で大手建設会社の下請けを中心に全国各地を駆け回り、昭和39年に地元に戻って工務店を構えた。
 天守閣と城郭が目を引く菊池市の温泉兼宿泊施設「狗奴国城(くなこくじょう)」など、伝統的な技法を生かした高度な木造建築物を棟梁として数多く手掛けた。中でも、防人の暮らしが感じられる兵舎を見事に復元した鞠智城兵舎は「当時の工法を再現して、手間と労力を注いだ忘れられない仕事の一つ」だという。
 仕事と並行して平成24年まで県建築組合連合会の理事や副理事を27年間務め、役員を退いた後も建築パトロールやものづくり教室等の連合会活動に積極的に参加している。平成17年の黄綬褒章に続く受章に「まさか頂けるとは思っていなかった。連合会での活動 が少しは評価されたのかな」と控えめに話す。11月15日に72歳の誕生日を迎え、思いがけないプレゼントに感謝の気持ちがこみ上げる。
 3年前に大病を患い、生死の境をさまよったが、現在では医者も驚くほどの回復を見せ、病気に負けじとリハビリを続けながら仕事に復帰。「ちょくちょく遊びにくる孫の顔を見るのが何よりの励み」と柔和な顔をほころばせる。
2013.11.21掲載

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