建設事業関係功労国土交通大臣表彰を受賞した
坂田建設(株)代表取締役 坂田信介氏
「地場業者を使うシステムの構築必要」


 (社)熊本県建設業協会芦北支部長を3期務め今年から4期7年目に突入する。「建設産業は地域の安心・安全に必要な業種。会員と共に地域にアピールしなければならない」。地域の子どもたちを守る『こどもSOS』や緊急時に行政と連係する『災害情報共有システム』といった先駆的な取り組みでその存在感を示してきた。
 特に『災害情報共有システム』は、平成15年に発生した水俣市の災害が引き金となった。ライフラインの確立、河川・道路の復旧、土石流の除去…。当時は2カ月の間、缶詰状態で応急復旧にあたり、「体重が10数`減った」ほど過酷な作業に取り組んだ。地域を取り戻そうという想いからだ。
 だが世間は素直にそうは見てくれない。「どうせ仕事のためだろう」。そんな心ない誹(そし)りを認めるかのようにマスコミも建設業を取り上げてくれない。「(協会員は)みんなボランティアでやっている。地域に対する気持ちを解って欲しい」と世間との乖離に苛立ちながらも地域を愛する仲間たちを気遣う。
 「今や競争の時代だが、不当なダンピング受注は自分たちの首を絞めるだけ。自分の所だけではなく、競争しながら全体を底上げして伸びていくような業界を創らなければならない。地元の業者を使っていくシステムの構築も必要だ」。厳しい業界の中にあって健全な建設業を確立することで、社会的に評価されることを願っている。
 支部長のほかにも水俣地区交通安全協会長など様々な役職を持っている。「平日は自分の仕事が出来なくて土、日にもっぱらデスクワーク。酒を飲みに行く時も仕事なのか、プライベートなのか判らないことも」。お陰で大好きなゴルフも月1〜2回程度で我慢している。
 水俣市浜町で妻、愛犬 3匹と暮らす。昭和27年生まれ。58歳。    
2010.7.26掲載

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